...沈んだ顔色(かおいろ)をしているのだった...
芥川龍之介 「将軍」
...貞(さあ)ちゃんは二階? いないの? どこに行ったんだろう……貞ちゃん!」こういって葉子が呼ぶと台所のほうから貞世が打ち沈んだ顔をして泣いたあとのように頬(ほお)を赤くしてはいって来た...
有島武郎 「或る女」
...彼の重たい沈んだ顔に何か動くものがあるのは...
田畑修一郎 「石ころ路」
...君は今日ばかに沈んだ顔をしとるなあ」と彼は言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...元気のいい人たちの中には少数の沈んだ顔もあった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...帰って来た時には沈んだ顔つきをしておりました...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...憂いに沈んだ顔の色とは俄(にわか)にどうする事もできない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...上眼使いに平次の打ち沈んだ顔を睨(ね)め上げるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...沈んだ顔で父に言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...着古した、玉ラシャのオーヴァ・コートに貧苦のやつれを見せたサト子が、豪勢なラクダ色の七分コートを、ふかふかと着こんだ大矢シヅに傘をさしかけられ、沈んだ顔で、街路樹の下を歩いている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...沈んだ顔で課長室へ行った...
久生十蘭 「一の倉沢」
...一と月ほど前、妹が沈んだ顔で、この頃嫌な夢ばかり見るので、日暮れになるのが恐ろしい...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...沈んだ顔をしていたが...
久生十蘭 「春雪」
...おすすめしてみるつもりなのよ」パパが沈んだ顔つきで食堂へ入ってきた...
久生十蘭 「だいこん」
...青黒い沈んだ顔色で...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...急に沈んだ顔色になってしまった...
久生十蘭 「魔都」
...幾らなんだって――」又五郎は蒼(あお)い沈んだ顔つきで...
山本周五郎 「おれの女房」
...いつも沈んだ顔つきで...
山本周五郎 「菊千代抄」
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