...日清戦争というものの光も太陽が西に沈むたびごとに減じて行った...
有島武郎 「或る女」
...その紙の沈む所は必ず水が渦を巻いている所である...
井上円了 「おばけの正体」
...余は鰥寡孤独(かんかこどく)憂(うれい)に沈むもの...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...日が沈むまでにはまだ一二時間はあったのに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...定期的に海中に沈む物と衝突したということになる...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...日が沈むと、タオルや石鹸(せっけん)を持ってゆっくりと歩いて水浴場へ行く...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...そういう風変わりな学者の逆境に沈むのは誠にやむを得ないことかもしれない...
寺田寅彦 「時事雑感」
...しか宣んすれば疾風の脚のイーリスかしこみて、 195イデー連峯はせ下り忽ち到るイーリオン、そこに双馬と兵車との上にたちたるヘクトール、プリアモス王うみいでし英武の將を見出しつ、脚神速のイーリスは即ち向ひて陳じ曰ふ、『プリアミデース・ヘクトール、聰明神に似たる者、 200聞け、天王クロニオーンわれを遣はし、かく宣んす、アガメムノーン、敵の王、先陣中に戰ひて、トロイア軍勢打ち破る――これを汝の見る中は、身を退けて加はらず、たゞ衆人に令下し、混戰、猛に敵軍に向ひて奮ひ起たしめよ、 205されど敵王槍を受け、或は飛箭に傷きて、戰車に其身乘せんとき、神は汝に勇力を與へて敵を討たしめむ、かくして汝漕座善きアカイア船に近よらむ、日は沈むべし、夜は寄せむ』しかく陳じて神速の脚のイーリス立ちさりぬ、 210その時武具をヘクトール取りて地上に降りたちつ、鋭利の槍を打ち揮ひ隊伍の間駈けり、戰鬪すべく勵ましぬ、かくて激戰また起る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...静に椅子に身をもたして取り留めもない思いに沈むことがよくあった...
豊島与志雄 「過渡人」
...その悲観に沈むと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...太陽は終日沈むことがなく...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...腐れて沈む水の色...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...沈むか? この浜尾市造の顔が立つか...
火野葦平 「花と龍」
...悲嘆の涙に沈む様にも似てゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...憂鬱に沈むよりも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...スウと沈むのを楽しむ事が出来て...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...鵜はふと沈むだまま...
三好達治 「測量船拾遺」
...ひんやり汗が沈む...
吉川英治 「私本太平記」
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