...「よしやり抜くぞ」という決意が鉄丸のように彼の胸の底に沈むのを覚えた...
有島武郎 「親子」
...又口惜(くや)しいような心持に気が沈む...
伊藤左千夫 「浜菊」
...夜の十時に日が沈む国がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...日露戰爭のとき艦の沈むに殉じて死んだ...
小穴隆一 「二つの繪」
...終日空を飛ばされて沈む夕陽もろともに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
......
土井晩翠 「天地有情」
...はかなき人の世の行末やよろこびも悲しみも一たび倦怠(けんたい)の瀬によどめば腐りて沈む虚無の淵...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...呑気(のんき)にしていれば沈むばかりだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...沈む太陽で金色に輝き...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...間もなくタイタニックは沈むであろうことを...
牧逸馬 「運命のSOS」
...日が沈むと家を出て散歩するのが癖になつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...太陽の沈む方へといそいで帰つてしまふのである...
三好達治 「測量船」
...共に相対の域に沈む...
柳宗悦 「工藝の道」
...個性に沈むからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...習性に沈む時反省は失せる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...高いところでは顔が水に沈むため...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...街が次第に低く沈むに随い...
横光利一 「旅愁」
...陽の沈むのもいつか忘れてしまう...
吉川英治 「上杉謙信」
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