...若し彼にして決然として...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...決然として西洞院の第を出でぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...親娘三人どうにかやってゆけます」そう言って決然として身を粉にして...
上村松園 「母への追慕」
...戸沢さん」帆村は決然として云い出した...
海野十三 「獏鸚」
...決然として一家の運命を背負って立つ...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...決然として起ちあがった...
大杉栄 「獄中記」
...決然として一向宗徒に加担する態度を明かにした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...房一の態度が決然としてゐたのと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...警部が決然として中にはいらなければならなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...決然としてジャン・ヴァルジャンに向かって進んでゆき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決然として立ちあがらねばならない時に到っているのではあるまいか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...田山白雲は決然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...決然として自己保然の唯一の道を採ったのに何んの不思議があるでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は決然として、あのあこがれの二条の白線の帽子を地に投げすて、校門を出たのでした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...私は引返した――立ち去るときと同じやうに決然として引返した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...遠くの方でスライトが決然として公園を横切っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...どうあっても明日演るの?」決然として仲蔵が答えた...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...やってやら」「鑢(やすり)は?」――彼女は決然として言った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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