...兼平を顧み決然として共に馬首をめぐらし...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...」決然として僧院長(アベ)は此悲しい残骸を指さしながら...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...決然として発火信号の用意を命じたのである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...山岸中尉は決然として...
海野十三 「宇宙戦隊」
...出来ない筈はありませんわ」小雪は決然として云い放つと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...決然として起ちあがった...
大杉栄 「獄中記」
...彼は御前評議の席において、決然として曰く、「既にかく鎖国と決する上は、和の一字は、永劫(えいごう)未来、御用部屋に封禁して、再び口外する勿(なか)れ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は決然としてその重い役目を引受けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決然としてジャン・ヴァルジャンに向かって進んでゆき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決然として進退を宣告する言葉が出ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...決然として自己保然の唯一の道を採ったのに何んの不思議があるでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は決然として、あのあこがれの二条の白線の帽子を地に投げすて、校門を出たのでした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...ラスチニャックはこの召使がそこから出て行ったその扉を決然として開いた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こんなに恐ろしいやうに決然としてゐることがあらうか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は引返した――立ち去るときと同じやうに決然として引返した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...決然としてニヤリ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...決然として実行すれば好いのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...涙を払いながら決然として立去る...
夢野久作 「二重心臓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??