...若し彼にして決然として...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...決然として起ちあがった...
大杉栄 「獄中記」
...昔から仏教では、この一句を「法身偈(ほっしんげ)」または「縁起偈(えんぎげ)」などといっていますが、彼はこの言葉を聞くなり、決然として、永(なが)い間、自分の生命(いのち)とも頼んでおった、婆羅(ばら)門の教えをふり捨てて、ただちに心友の目連尊者といっしょに、釈尊のみ許(もと)に馳(は)せ参じ、ついに仏弟子となったのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...決然として一向宗徒に加担する態度を明かにした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...決然として米友が立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...決然として面をあげると...
野村胡堂 「胡堂百話」
...決然として顔を振り仰ぎました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...それを言はなきや――」平次が決然として立ち上がると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は決然として、あのあこがれの二条の白線の帽子を地に投げすて、校門を出たのでした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...ラスチニャックはこの召使がそこから出て行ったその扉を決然として開いた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しかしやがて手と足で匍ひながら身を起し、立ち上つた――往來まで行かうとして、今迄の通り熱心に、決然として...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...遠くの方でスライトが決然として公園を横切っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...貴様は決然として背を向けるが好い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...決然として実行すれば好いのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...どうあっても明日演るの?」決然として仲蔵が答えた...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...と決然として云ったよ...
横光利一 「旅愁」
...そして日傘(パラソル)と嚢(サツク)とを提(さ)げたわたしは決然として...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...決然として生の充実...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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