...決然とした様子で言い聞かせた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...決然として日本美の中核を把握せられてあやまるところなく...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...警部が決然として中にはいらなければならなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...盲学校じゃい」決然という...
壺井栄 「赤いステッキ」
...彼は決然として暗黒の中にはいって行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕は最後まで僕の本分を尽くすばい」藤本が決然といい放った...
永井隆 「長崎の鐘」
...決然とX君に言った...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...決然と分岐する鋪装道路や高層ビルの一聯(れん)が...
原民喜 「火の唇」
...ひどいぞ」秀陳は急に決然と面をあげ...
久生十蘭 「魔都」
...睡入(ねい)ッていた智慧(ちえ)は俄(にわか)に眼を覚まして決然として断案を下し出す...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかしやがて手と足で匍ひながら身を起し、立ち上つた――往來まで行かうとして、今迄の通り熱心に、決然として...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつかは僕の妻になるのだから」優しく、しかし、決然と、アイダは肩に回された腕をほどいて立ち上がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その大胆に決然とした反対を...
本庄陸男 「石狩川」
...でき得るかぎり決然と身をそらせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...決然と言い放った...
森鴎外 「かのように」
...杉山茂丸は茲(ここ)に於て決然として起(た)った...
夢野久作 「近世快人伝」
...器械のように決然と廻転した...
夢野久作 「戦場」
...決然として生の充実...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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