...決然として西洞院の第を出でぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...決然と改札口を通った...
梅崎春生 「幻化」
...決然と命令をだした...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...決然として一家の運命を背負って立つ...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...重吉はかつて覚えたことのない侮辱(ぶじょく)を感じて決然として女の家を出ようと思いながら...
永井荷風 「ひかげの花」
...左五だけは決然として北海道へ落ち延びたのである...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...」と決然と繰返す事が如何に苦しかつたか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...遠くの方でスライトが決然として公園を横切っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...決然と加入を拒んだ大家や中堅もあるにはあった...
正岡容 「寄席」
...そう思って彼はおそろしく決然と首を振った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...断じていかんぞ! 大助は決然と立ちどまった...
山本周五郎 「新潮記」
...「よし来い十郎兵衛」伊兵衛は決然と叫んだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...決然としてその小さなしなびた顔を霜の中に突込み...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...決然とした低い声で云った...
夢野久作 「難船小僧」
...経済の各方面に亘って民衆化し共産化しつつある事を決然として断言します...
夢野久作 「鼻の表現」
...そして日傘(パラソル)と嚢(サツク)とを提(さ)げたわたしは決然として...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...勝頼はもう決然と...
吉川英治 「新書太閤記」
...決然とやりますかな...
吉川英治 「源頼朝」
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