...兼平を顧み決然として共に馬首をめぐらし...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...決然とした様子で言い聞かせた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...正造は満面の憂傷を払うように決然と...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...柳麗玉 (決然と)面白くなって来たわね...
林不忘 「安重根」
...』 570しかく陳じて決然とアキルリュウスを待てる彼...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...同時に決然とした身振りを讀んで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...決然として韓国に向ひたるは甚だ人意を強うするに足りき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...幸福な事実や勢力ある権利などの全体に対して決然と戦いを宣するのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決然としてジャン・ヴァルジャンに向かって進んでゆき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...田山白雲は決然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに決然と最後の決答を与えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして一寸黙つて考へた後で決然と玄関へ立つて行つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...決然として自己保然の唯一の道を採ったのに何んの不思議があるでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...正しい価値に率直であるという決然とした態度のために嫌われ者になっている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あんな決然とした冷たい樣子をして硬(こは)ばらしてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...遠くの方でスライトが決然として公園を横切っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そんな金力や権力を決然と蹴(け)ったであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今こそ決然と別れを告げねばならぬと決心した...
横光利一 「上海」
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