...やがて自分自身をもぎ取るように決然と肩をそびやかして歩きだす...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ついに決然と乗ってしまった...
梅崎春生 「幻化」
...決然として発火信号の用意を命じたのである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...なぜ即座に決然と拒絶しなかったのか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...長年の政治生活に決然と袂別を告げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」とこんどは丁寧なやり方をすてて決然と彼は言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決然と後ろをふりむいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...男は決然と立つて袴(はかま)の紐(ひも)を結び直しつつも心引かるる風情(ふぜい)にて打仰ぐ女の顔をば上より斜(ななめ)に見下ろしたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...僕は最後まで僕の本分を尽くすばい」藤本が決然といい放った...
永井隆 「長崎の鐘」
...あつたらこの私が家へ置かなかつたらうよ」決然としたものが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...サヴィニ軍医補はラヴィエットの意外に決然とした態度にけおされ...
久生十蘭 「海難記」
...決然として振い起った...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ベリントン大佐が後ろに決然と立っているのが見えたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その大胆に決然とした反対を...
本庄陸男 「石狩川」
...でき得るかぎり決然と身をそらせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...決然として実行すれば好いのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...そう思って彼はおそろしく決然と首を振った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...勝頼はもう決然と...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索