...――左近はこう咄嗟(とっさ)に決心すると...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...彼女はさう決心すると其の要求をはじめて退ける気になりました...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...そして彼女は自由の為めの戦ひに一生を捧げやうと決心する程の...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...この意見を大衆化しなければと決心する...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...決心すると――出し抜けに...
直木三十五 「南国太平記」
...ずらかれるだけずらかれ、――こいつはよたもののスロオガンだが、こう決心すると、すばやく寝巻をきかえて、トトトッと裏手のテラスへでた...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...最善を尽すべしと決心する...
新渡戸稲造 「自警録」
...其形勢に制せられて始て決心するのだから...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼に見せてやらうと決心するといふのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...下肚に力を容れて決心するのが癖だつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...そんな中へ、おれが、首を突っ込んだら、晴れた空に、黒くもが射すようなものだ――はいってゆきたくねえなあ――とためらって、大凡(おおよそ)、小半ときもそうしていたろうか? その中(うち)に、夕飯がすんだらしいから、思い切って、台どころから、おふくろに声をかけようか――ここで、気を弱くしちゃあ、友だちが、どうなると、決心すると、塀をはなれようとすると、そのとき、妙なひそひそばなしが、ついうしろの方で、きこえたんだ――一てえ、どんな事をいっていやがったと思う?」一四そこまで話して来て、闇太郎の目は、異様にふすぼり、語調はためらい、低(ひく)まるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのためには決心すること Entscheidung が必要である...
三木清 「歴史哲學」
...どうしても勇気を出してこの物語は書き終せなければならないと決心するようになった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...嘉助老人の眼光の鋭さは何事か決心する所あるらし...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...ふとぜひ今夜でも真紀子に高有明を紹介して貰わねばならぬと決心するのだった...
横光利一 「旅愁」
...そいつを殺そうと決心する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...「からだを乾かしてたんだよ」やっと、彼は決心する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...さう決心すると同時に郷里に歸つて妻をも貰つて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??