...ややしばらくしてから葉子は決心するように...
有島武郎 「或る女」
...私が犯罪を決心するに至った一つの重大な要素だったのです...
江戸川乱歩 「双生児」
...やがて私はそう決心すると...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...光子さんかて死ぬぐらいな決心するのんやったら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...又淋しくもとの藝術の世界に一人して住み終らうと決心する...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...一千百餘人の入園患者を慰めようと決心する...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...現実の糞の上に坐り込んでしまおうと決心する処の部類だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いずれとも決心することができず...
永井荷風 「西瓜」
...「そんなことで釈然とするくらいなら職をなげうとうなどと決心する筈はありませぬ...
久生十蘭 「魔都」
...彼は自殺を決心する...
堀辰雄 「眠れる人」
...と決心するまでのことは省略する...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二者撰一の難関に立てばおのれを動かす他の力に従って傾こうと私は決心する...
横光利一 「欧洲紀行」
...決心すると、それまでに放れていつた友達らに對して濟まないと思ふ心がしきりに動いて來た...
横光利一 「悲しみの代價」
...捨てるべき古着は惜しげなくこれを限りにふり捨てようと決心すると...
横光利一 「旅愁」
...ふとぜひ今夜でも真紀子に高有明を紹介して貰わねばならぬと決心するのだった...
横光利一 「旅愁」
...やはり男爵とはもう再び会うまいと決心するのだった...
横光利一 「旅愁」
...さう決心すると同時に郷里に歸つて妻をも貰つて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...我々は「野崎村」において情死を決心するお染と久松の苦悩に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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