...即ちここに観念の体系しか出来上る心配はないということが殆んど決定的に確実ではないか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...」彼は決定的に寧(むし)ろ言い含めるのであった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...秦啓源はほぼ決定的に上海を去って無錫近郊の田舎に向った...
豊島与志雄 「秦の出発」
...私にとって決定的に不利な条件となった...
豊島与志雄 「紫の壜」
...先生の随筆に対する態度が決定的に明かにされた時代である...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...私が其の女を最早や決定的に「妻」と認定して居る事を...
西尾正 「陳情書」
...他面――むしろ決定的に――全国「草莽(そうもう)義徒」の組織された圧力を代表することができたからである...
服部之総 「志士と経済」
...進歩せる技術と知識とが肉体力よりも決定的に優越するに至るまでは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...フランスの農民の状態が決定的に改善されたことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その工業品を輸入するのが決定的に利益であろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...決定的に分離せしめようと思ふ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...勿論決定的には云われないのでしょうが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もうどこかで決定的にちがってしまったことを感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたかも運命が勝利を決定的に彼の手足に結びつけているかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしはわたし自らについて、完全に、単一に、決定的に、混りけなく、ただの一語では何一つ言うことができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで決定的に治療するという保証もなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...その身の上が決定的に結婚の邪魔となる...
山本周五郎 「新潮記」
...それは決定的に魏全体の危殆(きたい)を意味する...
吉川英治 「三国志」
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