...わたしは暴力沙汰を排斥する...
石川三四郎 「浪」
...何の音沙汰(おとさた)もない...
犬養健 「愚かな父」
...そのまま音沙汰(おとさた)なしになってしまったものですから...
海野十三 「怪塔王」
...今日の舞台の出来を彼是取沙汰してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...春三郎が暫く無沙汰をした擧句に松葉屋を訪ねると...
高濱虚子 「續俳諧師」
...何分の御沙汰を待ちましょうか」吉平はこう云って横山の玄関を出て往った...
田中貢太郎 「義人の姿」
...あまり音沙汰(おとさた)がなさ過ぎるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...範疇のこの生死・淘汰を問題にするのが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一通り時候の挨拶や無沙汰の詫びなどをして...
豊島与志雄 「悪夢」
...そうしてそこに案のごとく少し手持無沙汰(てもちぶさた)ででもあるような風をして...
夏目漱石 「明暗」
...町人同士の殺傷沙汰と違つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佛を引取るのは追つての沙汰(さた)を待つやうにとのお言葉で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの人をお前は知つてゐるのか」「知つてるどころの沙汰ぢやありません――浪人者に騙(だま)されて駈落をしたといふけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今さら死を避けたいと希望するのはむしろ狂気の沙汰であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...這(こ)はゆめ/\喜ばしき御沙汰には候はず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ひとりで投げすてられたような手もち無沙汰をおぼえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それの取沙汰とは何を問題にして」「やはり...
吉川英治 「親鸞」
...怪しからぬ沙汰だ」と...
吉川英治 「源頼朝」
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