...おとよさんが親に棄(す)てられてもと覚悟したのは決して浮気な沙汰(さた)ではない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...東山は好んで表沙汰にするような考えは毛頭持っていないからその点は安心されたがよかろうと云うと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...淘汰の行はれぬ限りは退化は止むを得ぬ故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...どんな取沙汰をしてるだらうな...
薄田泣菫 「茶話」
...正気の沙汰じゃない...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...淘汰され陶冶されながら...
戸坂潤 「技術の哲学」
...眞面目に政黨の名に依りて天下を取らむとする如きは餘り蟲のよき沙汰なりといはまくのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いつまでも音沙汰なかった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...その連れの者に沙汰をして貰いたい」「左様でございますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...内證事で表沙汰にもならず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外地での色恋沙汰を報告するには...
林芙美子 「浮雲」
...そのうちに大槻「いまになってかような御沙汰を受けるのは困る...
久生十蘭 「玉取物語」
...すつかり音沙汰がない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...手持無沙汰な落着かぬ数分(すふん)も過ぎて...
二葉亭四迷 「平凡」
...テル子が手持無沙汰にとりあげた三味線の爪弾きを聞きながら私は...
牧野信一 「日本橋」
...用番老中水野越前守忠邦(ただくに)の沙汰で...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...こんな事が表沙汰になるのは...
山本周五郎 「風流太平記」
...格言が民衆の間で長期の淘汰(とうた)を経て来たものであるに対し...
和辻哲郎 「孔子」
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