...私はかかる風景の中(うち)日本橋を背にして江戸橋の上より菱形(ひしがた)をなした広い水の片側(かたかわ)には荒布橋(あらめばし)つづいて思案橋(しあんばし)...
永井荷風 「日和下駄」
...江戸橋際(えどばしぎわ)の駅逓局(えきていきょく)なぞ指折り数えるほどであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...その日の亥(い)の刻(こく)に江戸橋を立つ木更津船(きさらづぶね)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人ずつべつべつに江戸橋へ行くのだ...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ちがった道から江戸橋へ逃してやりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「八」「へエ――」「何人來て居る」「六人ばかり、皆んな此居廻りの下つ引ですよ」「それで宜い、江戸橋と、日本橋の御高札場と、萬町(よろづちやう)と、青物町と、二丁目の河岸つ端(ぷち)へ一人づつつ張り込ませてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本橋から江戸橋の近所だけで沢山だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸橋の方まで廻つて見たと言つて居ました」「御新造は?」「一番心配して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二時頃出て、江戸橋の、オリムピックキチンてのへ行ってみる、まことにまづし、ボーイの大声放談、すべて心持よからず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...江戸橋の鶴市へ出かける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...伏見の境は東都江戸橋四日市の地と家居地勢頗同じ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その海産物商の江戸橋に近い店で奉公することになった...
山本周五郎 「あだこ」
...幸い明日の朝七時(むつはん)に長崎向けの船が江戸橋から出ると分った...
山本周五郎 「お美津簪」
...ようやく明けたばかりの江戸橋の船着場に...
山本周五郎 「お美津簪」
...江戸橋と思われる橋を渡ったとき...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...江戸橋詰の木戸を破って救い出して来た黒衣の女と一緒に...
吉川英治 「大岡越前」
...そして、江戸橋詰で、縄を打たれたのであった...
吉川英治 「大岡越前」
...江戸橋の自身番にふと姿を現して...
吉川英治 「大岡越前」
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