...自分の田舎(いなか)では人間の食うものと思われていない蝗(いなご)の佃煮(つくだに)をうまそうに食っている江戸っ子の児童もあって...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...そして、これは、江戸の町人とも共通していて、ちがうのは言葉だけ――いいや、本当の、上等の、江戸っ子は、決して、べらんめえではない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...大物ぶる奴、殿様ぶる奴、忠義ぶる奴、君子ぶる奴、志士ぶる奴、江戸っ子がる奴、通人めかす奴……神尾にあっては一たまりもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸っ子は軽薄の事だと田舎者が思うに極まってる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...飴の中から飛出(とびだ)したような愉快な江戸っ子で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...当時の江戸っ子の物好きなところでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸っ子の見るものじゃねえ」二人はそんな事を言いながら神田へ辿(たど)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この顔を知らないものは江戸っ子のもぐりみたいなものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火事と聴くと江戸っ子は気が早えや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渋仕立(しぶじたて)の江戸っ子の皮肉屋と...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...江戸っ子の顔よごしであろう...
古川緑波 「うどんのお化け」
...細田の曲が出来て「江戸っ子部隊」のけい古...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...僕のレコード「江戸っ子部隊」をかけて歓送されたのはよかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これは親方も江戸っ子なら...
正岡容 「小説 圓朝」
...宵越の金持たぬが自慢の江戸っ子の肴屋さんとはいえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...出てくる江戸っ子の肴屋が...
正岡容 「寄席行燈」
...江戸っ子でね、大層肥ったひとで賢い人ですが、この婦人は自分の経験と活動の方針について、自分一代はこれぞという大したことはしないように心がけている、由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...江戸っ子ならみれんなまねはするな...
山本周五郎 「新潮記」
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