...白帝城は、蜀の創建期から長江上遊最大の城塞です...
...潯陽江上(じんようこうじょう)の平野である...
芥川龍之介 「上海游記」
...近づくにつれて、晴川(せいせん)歴々たり漢陽の樹、芳草萋々(せいせい)たり鸚鵡(おうむ)の洲、対岸には黄鶴楼の聳(そび)えるあり、長江をへだてて晴川閣と何事か昔を語り合い、帆影点々といそがしげに江上を往来し、更にすすめば大別山(だいべつざん)の高峰眼下にあり、麓(ふもと)には水漫々の月湖ひろがり、更に北方には漢水蜿蜒(えんえん)と天際に流れ、東洋のヴェニス一眸(ぼう)の中に収り、「わが郷関(きょうかん)何(いず)れの処ぞ是(これ)なる、煙波江上、人をして愁えしむ」と魚容は、うっとり呟いた時、竹青は振りかえって、「さあ、もう家へまいりました...
太宰治 「竹青」
...江上油のごとく白鳥飛んでいよいよ青し...
寺田寅彦 「東上記」
...黒竜(アムール)江上に東洋艦隊を浮かべ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...後魏書勿吉傳に太魯水即ち今の兒河より勿吉即ち今の松花江上流に至るに宜しく東南行すべきを東北行十八日とせるが若き...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...日々見る所の江上の風光を吟じたもので...
永井荷風 「向嶋」
...広々とした江上に漕ぎ出した時はさすがに少し気味がわるかった...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...潯陽江上(じんやうかうじやう)の女では無いが異国へ流れ渡つて居る女に逢ふのも奇遇だと考へて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...孫策の江上監視隊に怪しまれて捕われ...
吉川英治 「三国志」
...甘寧はさらに江上の船から数百人の手下を陸へ呼びあげて――否やお沙汰の下るまで慎んでお待ちおりますと――ただ今...
吉川英治 「三国志」
...するとその時、江上一面に、喊(とき)の声や鼓(こ)の音が起って、河波をあげながらそれは徐々に近づいてくる様子だった...
吉川英治 「三国志」
...数里江上を行くと...
吉川英治 「三国志」
...江上山野に転戦していることは――われら兵家の者が心して見れば...
吉川英治 「三国志」
...たれか進んで、江上に打砕き、序戦の祝いに手柄を立ててみる者はないか」といった...
吉川英治 「三国志」
...立ち騒ぐ江上の狼狽ぶりが眼に見えるようだった...
吉川英治 「三国志」
...江上へすすんでいた...
吉川英治 「三国志」
...江上一帯に濃霧がたちこめてきた...
吉川英治 「三国志」
...江上から見えるあらゆる防禦施設に...
吉川英治 「三国志」
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