...彼の手は汚穢でいつも不潔そうだ...
...この川は工場の廃棄物等で汚穢している...
...一般的に、都市部には空気が汚穢だと言われている...
...彼女は猫毛アレルギーがあるため、汚穢な場所には行けない...
...最近、研究チームが極めて汚穢な海中から新種の生物を発見した...
...醜辱汚穢(おわい)の沼に網うつ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...自己の無力汚穢(おわい)は何よりも痛切に感ぜらるるに至り...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかもこんな汚穢(むさくる)しい町の小さな犬屋のオヤジにもかかわらず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その所謂(いはゆる)田池がこんな小さな汚穢(きたな)い者とは夢にも思つて居らなかつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...――寒気と、汚穢と、疾病と、無智と、窮乏とが、その聖者の御前に侍している貴族であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ここに描かれたサン・タントワヌ街の窮乏と汚穢との画面はその臭いまでも読者に感じさせ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...汚穢(おあい)の中にころがって快楽を味わう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汚穢を土地に送り肥料を田野に送る事である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それから三年目(ねんめ)の盆(ぼん)の時(とき)でも家(いへ)は空洞(からり)と清潔(きれい)に成(な)つて居(ゐ)てそれほど汚穢(むさ)い感(かん)じは與(あた)へられなかつた...
長塚節 「土」
...汚穢しか見いださなかった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...眼もあてられぬ汚穢と屈辱の中で死んだ...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...つとめて汚穢の修行をしているうちに...
久生十蘭 「新西遊記」
...あのどこか汚穢(おわい)な感じのまじった一種特別な美しさになっています...
久生十蘭 「ハムレット」
...空嘯(そらうそぶ)いた鼻の端(さき)へ突出された汚穢物(よごれもの)を受取り...
二葉亭四迷 「浮雲」
...空襲炎上によるその以前にことごとく市街店舗の外装を不潔汚穢の極度のものとはしてしまつてゐた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...曙覧は汚穢(おわい)を嫌はざりし人...
正岡子規 「墨汁一滴」
...全身を汚穢(おあい)なへどろで塗りこくられでもするような...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かねて汚穢屋も心がけていたのにちがいない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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