...――「凡(およ)そ外より人に入るものの人を汚し能はざる事を知らざる乎(か)...
芥川龍之介 「西方の人」
...神聖なる国土を汚している連中が甚(はなは)だ多い...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...魂を弄び、魂を汚し、魂を賣り、魂を墮落させる職業は最も恐ろしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...其都度雪を汚しつつ...
泉鏡花 「紫陽花」
...ご門前を汚しまするだん...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あたりの空気を十分汚したであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...露骨な渇望で彼女の身体を汚していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽々しく汚しては相ならぬものであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...身體一杯に汚して居るので倶梨伽羅紋々(くりからもん/\)から採つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外国人通行の道筋の町家の婦女子は鍋墨にて顔を汚し...
久生十蘭 「だいこん」
...自ら墨滴で汚してしまつてゐるものとじつに私は惜み度かつた...
正岡容 「吉原百人斬」
...我と汚しつつあるの秋...
正岡容 「寄席行燈」
...ために来訪の客はおろし立ての白足袋を汚してしまふたといふやうな事は珍しくもないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...ウェヌスの汗に汚しては着換うれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まわりをひどく汚し松尾にたしなめられたことがあった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...人間のぜんぶを汚したことだわ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そして本屋の主人に對して濟まないと思ふ心が今迄よりも一層強く動き出すと自分も世の中を汚してゐる多くの汚い心の者と同じやうに汚いのを知つて彼は憂鬱になつて來た...
横光利一 「悲しみの代價」
...(夕雲流の名を汚し召された...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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