...まるで汚い物づくめなやうに顔を顰(しか)めながら...
薄田泣菫 「茶話」
...袖に手を入れて古い汚い書籍をだして】これがそこに落ちていたのですよ...
田中貢太郎 「涼亭」
...すると口汚いごろつきの本性を露わにして悪態をつき...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...外夷(がいい)腥(せいせん)の気をして神国を汚さしむる勿(なか)れとは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...窓硝子についている仄白い汚点など...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...パリーはその汚泥(おでい)を反芻(はんすう)して味わった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「私はこんな汚い百姓と一しょに御飯をたべるのはいやです...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...〔已(すで)に見る秋風白蘋(はくひん)に上(のぼ)り青衫又汚二馬蹄塵一...
永井荷風 「夏の町」
...絶対清浄(せいじょう)であるはずの夫子が汚らわしい淫女に頭を下げたというだけで既に面白くない...
中島敦 「弟子」
...あの小汚い老爺(じじい)もどこかで見ましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の住所録を汚して行くのはあんた一人よ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...薄汚い階段にとぐろを巻きながら黄霧が吹き上がってくるだけで...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...同じやうに汚れてゐるテイブル...
堀辰雄 「不器用な天使」
...何とも云ひやうのなく汚れた...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...どんな汚い屋台店へ行って飲んでもなお...
正岡容 「寄席」
...いままでのところ汚職の事実を明らかにする的確な証拠がない...
山本周五郎 「落ち梅記」
...私は汚ない二階に寝ころんだまま...
夢野久作 「鉄鎚」
...朽葉色(くちばいろ)の汚ない法衣(ころも)は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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