...汗みずくで駈附けるんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...飯を済まして汗みずくになり...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...陳士成は汗みずくになって掻き分けたが...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...汗みずくで探し廻らなくては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...なんて騒ぎをやらかしてるんだ!」と解剖衣の所員たちはヴィザの代りに汗みずくになって...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...汗みずくになっていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...汗みずくになってやっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いつも汗みずくになって息を切らしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...誰も彼も汗みずくになって...
久生十蘭 「地底獣国」
...真向額(まっこうびたい)を六月の太陽に焼かれて汗みずくになり...
久生十蘭 「ひどい煙」
...汗みずくになって反古(ほご)紙を貼った...
正岡容 「小説 圓朝」
...私はもう汗みずくになって熊野神社の鳥居を廻って鬼ごっこをする金ちゃんに従って行こうとはしないで...
水上滝太郎 「山の手の子」
...ユリの方は全く文字どおり汗みずくです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疲弊した魂からしぼりだす最後の勇気のようないま夕暮れの空に反響を呼んで響きわたる喇叭!おお汗みずくの兵士...
百田宗治 「夕暮の別荘地に歩み入る兵士達」
...いまは通いの娘たちも汗みずくの忙しさである...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...石を踊らせようとして汗みずくになって徒労に終るか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...汗みずくの稽古着をぬいでいると...
山本周五郎 「花も刀も」
...躯も汗みずくで、稽古着はしぼるほどだったが、それでも顔は蒼白く、歯をくいしばっている唇まで白くなっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索