...その中空も汗するばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...石地蔵は死物なれば発汗する道理なけれども...
井上円了 「おばけの正体」
...みずからの額に汗することなく...
高見順 「いやな感じ」
...『双葉』という少女雑誌で僕の皿絵という小説がおめにふれたとすればと汗するおもいがしました...
太宰治 「虚構の春」
...省みて汗するばかりである...
種田山頭火 「其中日記」
...かくて汗する駿足を軛よりして解き放ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
......
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...脳を汗する者の値打ちを引き下げようとする...
永井隆 「この子を残して」
...今も尚思ひ見て予の額を汗するものはこれなり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...地を掘る君等重い大きい鶴嘴(つるはし)を地面のなかに打込む君等、汗する君等、満身の力を一本の鶴嘴に籠(こ)める君等、おお君等の足下(あしもと)に何と地面が掘り下げられてゆくよ...
百田宗治 「地を掘る人達に」
...額に汗するものの...
百田宗治 「五月祭の朝」
...総身に冷汗する事...
夢野久作 「白くれない」
...冬の日の汗する快さはわたし達無産者の景福(けいふく)である...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...馬も汗するばかりなのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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