...この数篇の文章の中に千古の鉄案を求めるのは勿論(もちろん)甚だ危険である...
芥川龍之介 「僻見」
...自分の現在の努力の焦點を求めると云ふ特殊な問題に於いて對立させたのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...或他の事を將來に期することを求める...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...孤獨なる寂しさの中に神を求めるのが俺のこれからの仕事だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...乳房をさがし求める幼児のように...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...何とか諒解(りょうかい)を求めるより仕方がないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「真の名利」を求めるための手段として各人の持つべき心掛けを説いているようにも思われる...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...求めることは無意味であり又無用でさえある...
戸坂潤 「技術の哲学」
...その対策を科学的研究に求めることになり...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...これ以上の何を求める理由があるだらう...
林芙美子 「あひびき」
...僚艦を探して救助を求めるほうがいいことはわかっているので...
久生十蘭 「海難記」
...かくして失業したものは云うまでもなく教区以外に救いを求めるところは有たないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生物學上の進化論に根據を求めることが出來ない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...何の師匠を求めるにも便(たよ)りの好い...
森鴎外 「妄想」
...それをさせる動機を求めるのは...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...モンテーニュがすべてを自分に求めるだけでかくも愉快に幸福に一生を終ったことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「なんとかして、助けてやりたいが、よい名薬はないか」と、家臣へ、知識を求めると、先に厳白虎の首を献じて、臣下の一員となっていた元代が、「もう七年も前ですが、海賊に襲われて、手前がひどい矢疵(やきず)を受けた時、会稽の虞翻(ぐほん)という者が自分の友だちに、名医があるといって紹介してくれまして、その医者の手当で、わずか十日で全治したことがありましたが」と、話した...
吉川英治 「三国志」
...舟を求めるつもりだったが...
吉川英治 「私本太平記」
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