...その次ぎには読者自身の生活に近いものばかり求めてゐる...
芥川龍之介 「小説の読者」
...つきあいを求めてきているのですよ」帆村の言葉に...
海野十三 「宇宙戦隊」
...死んだ母親を求めていた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...学問性の規定を求めていたのであるから...
戸坂潤 「科学方法論」
...殆ど相忘れむとしたる一門下生に復旧を求めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...情熱に論理を求めてみるがいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...求めてその頃は聞かざりしが...
福田英子 「妾の半生涯」
...それにこの數年といふもの彼はそんな愛の對象を異性の中にばかり空しく求めてゐたので...
堀辰雄 「顏」
...昨日ここへ来た男がある手紙を求めて今日ここへ来ます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...これを自らに求めて解決しようなどとはしなかった...
三木清 「語られざる哲学」
...その座にして強きを求めてあたら小判を何ほどか捨てけると出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...凡ての人は自由な空気を求めている...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この秩序を求めてやまない私らの心は...
横光利一 「旅愁」
...その青年の求めてゐる所のものは...
吉川英治 「折々の記」
...質子(ちし)を求めて来た...
吉川英治 「黒田如水」
...求めて大軍を起すにあたりますまい」「しかし...
吉川英治 「三国志」
...大声で探し求めていた...
吉川英治 「三国志」
...その後、武蔵地方を注意していると、貞盛が、協力を求めて、出兵を説いて廻ったにもかかわらず、ここの国庁を中心に――内紛、また内紛をつづけたあげく、近頃では、ついに、毎日の小合戦に、双方、まったく疲れてしまったらしい...
吉川英治 「平の将門」
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