...人口問題等の解決はこれを南洋特に濠州に求むるを要するも...
石原莞爾 「戦争史大観」
...暑さに憩うだけだったら、清水にも瓜にも気兼(きがね)のある、茶店の近所でなくっても、求むれば、別なる松の下蔭もあったろう...
泉鏡花 「瓜の涙」
...其の野のうへに時明(ときあかり)してさ迷ひあるき日の光(ひかり)の求むるは何(なに)の花ぞ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...すなわち英領ピッケルン島の真南約二百三十海里……我々が南海航路の犠牲(いけにえ)を求むるに絶好の位置なりし...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どの方面の資料をそれに求むべきかを...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...物は皆その平を求むるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...何時にても入閣するを得可し余は唯だ求むる所なきのみ余は一憲政黨員として此際に努力せむと欲するのみと此に於て乎彼れを崇拜するもの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「汝に宿を求むる者にその名を尋ぬべからず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時としては変更を神に求むるがようであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の求むるところのものはすべて彼女のためのみであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最初に該国民が求むるところのものは休息のみであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凡てこれらの感覚は唯(ただ)芝居らしき快感といふ外(ほか)何らの説明を付する事能(あた)はずといへども要するに江戸演劇を措(お)きては他(た)に求むる事能(あた)はざるものならずや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...もとより強(し)いて死を求むるものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど、乳を求むる子が、母の膝に本能的にはい寄るように――そこで刀が膝に上って来た時は、当然それに乳を与えねばなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その犯人の行方(ゆくえ)を探し求むるがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...上流紳士と称するある一部の歓心を求むる外(ほか)にまた余念あらずとか...
福田英子 「妾の半生涯」
...タイタニックの甲板上ではこのキャリフォルニアン号の注意を捉えて救助を求む可く凡ゆる術策が講じられた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...わたくしの求むる所の証拠は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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