...一名『木に縁つて魚を求むる論法』と申すのは後に挙げた場合を指したのであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...既に神を求むる生活に躍入しながらも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これを除きてまた他に求むべからず...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...衣食を求むるため生活の道を得んがため...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...彼の求むるものは何だろう...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...さしあたり草鞋を作らざるべからずとて、材料を求むるに、綱、縄などのみにても間に合わず、我一行より不用なる手拭、風呂敷などを与えたるに、嘉助氏と温泉の人夫とが、四足の草鞋を作れり...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...その萠芽を精霊信仰に求むる点に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...之を比較神話学に求む可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...あたかも追い求むべきものあるいは避け逃るべきもののように自然によって私に示されるものそのものに関して...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...M君が安心(あんしん)を求む可く妻子を捨てゝ京都山科(やましな)の天華香洞(てんかこうどう)に奔(はし)った事を報じてあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...我れより解散を求むるの愚を為す可からず是れ民党の不利益なりと則ち伯が伊藤侯の謀士として自由党と提携せしめたるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時としては変更を神に求むるがようであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...理想の光明の槍(やり)に向かって救いを求むる声も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天地の間(かん)に親を求むる声です...
中里介山 「大菩薩峠」
...位地を求むる爲なのである...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...そのこれを求むると求めざるとを決するの前に...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...他に婚を求むるも容貌(ようぼう)醜矮(しゅうわい)突額(とつがく)短鼻(たんび)一目(いちもく)鬼女(きじょ)怪物(かいぶつ)と異(こと)ならねば...
福田英子 「妾の半生涯」
...『新俳句』は明治三十年三川(さんせん)の依托(いたく)により余の選抜したる者なるが明治三十一年一月余は同書に序して(略)元禄にもあらず天明にもあらず文化にもあらず固より天保(てんぽう)の俗調にもあらざる明治の特色は次第に現れ来るを見る(略)しかもこの特色は或る一部に起りて漸次(ぜんじ)に各地方に伝播(でんぱ)せんとする者この種の句を『新俳句』に求むるも多く得がたかるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
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