...問 然らばその理由は如何?答 我等河童は如何なる芸術にも河童を求むること痛切なればなり...
芥川龍之介 「河童」
...身のしろ求むる書をば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...スヰートホーム」を求むる多数の婦人の上に冷やかにして気持悪く...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...今日尚活ける民間の説話界に求む可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...(ワ)ローベルト夫人が、その『民間説話』の第一巻に掲ぐる、一個の支那説話に於ては、人間の心の善悪を験せんが為めに、仏地上に彷徨して、日暮に宿を求む...
高木敏雄 「比較神話学」
...切りに之を返さんことを求むれども...
高木敏雄 「比較神話学」
...そして彼女は自分についてよりも彼についていっそう求むるところが多かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悉(ことごと)く此れを黙阿弥劇の中(うち)に求むる事が出来る...
永井荷風 「虫干」
...われも多年人を求むる身だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ船は便宜の道具であって、求むるところは、何人にも掣肘(せいちゅう)せられざる、無人の処女地なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...先づ十中の七八迄職業を求むるに在る...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...己(おの)れ以外に求むべきものでなかろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...――私は何んにも知らなかつたんだから」救ひを求むる言葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七観音の一たる不空羂索の真言で右様の百事如意の法を求むる事あるを...
南方熊楠 「十二支考」
...猿の遊びて果を求むるがごとし〉とあれば少なくとも心猿(ここでは意猿)だけは夙(はや)くインドにあった喩(たと)えだ...
南方熊楠 「十二支考」
...なにごとをかこい求むれど...
森鴎外 「文づかい」
...私は私の責任を以て聖書を講義し得る場所を他に求むべきである...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...相手の女性に求むるところのものは...
夢野久作 「鼻の表現」
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