...恐らくは凡ての人の心の中にある「普遍を求むる憧憬」の衝動に訴へる外...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...救援隊を求むべき人は...
石川欣一 「可愛い山」
...興味も熱心も希望も有(も)つてゐない――餓ゑたる犬の食を求むる如くに唯々詩を求め探してゐる詩人は極力排斥すべきである...
石川啄木 「弓町より」
...若しグリム童話の部分的の類似を求むれば...
高木敏雄 「比較神話学」
...以て統一的歴史的の構成を求むることは...
高木敏雄 「比較神話学」
...いわゆる「近似」を求むるを常とす...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...然し私の求むる所はも一歩進んだ...
豊島与志雄 「作品の倫理的批評」
...他人の心の中に求むべきだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...王位を捨ててもそれを求むるものさえあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その関係の下(もと)に安心を求むる手段を講ずるにある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それからそれと本(もと)を求むれば何処(どこ)までも遡ることが出来る...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...他に求むべき方便を知らず...
福沢諭吉 「学校の説」
...反省を求むる書を書いてボーイに届けさせる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...またより先きなるものを彼はそれの背後に求むべきでない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...旅人が大きな荒れ家に宿を求むると...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...礼失して野に求むてふ本文のごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...その補充を求むる場合には常にまた士農工商の子弟を連れて来たのである...
柳田国男 「家の話」
...焦土に行方を求むるも一片の遺物だになく...
吉川英治 「年譜」
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