...今は長汀(ちやうてい)の波に漂(たゞよ)ひ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...池の汀(みぎわ)...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ときどき汀の石の上や橋の上に降り立って尻尾を振動させている...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...セーヌ川の汀(みぎわ)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...池の汀(みぎわ)を伝って逃げると巌石がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...汀から二十間ばかりの・丈の立つ所迄來た時...
中島敦 「環礁」
...汀から二間と隔たらない所...
中島敦 「環礁」
...寺泊から長汀南下して其所には半分海へ突出した米山が遙かの空に聳えて居る...
長塚節 「彌彦山」
...はてしなく続いてゐる汀を...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...池の汀の芦の間にしゃがんでいるから...
久生十蘭 「西林図」
...苦笑しながら汀に佇んでおりますると...
久生十蘭 「魔都」
...雪太郎の妹のお雪が歌ひながら汀にしやがんで藻草を掬つてゐるのだ...
牧野信一 「沼辺より」
...汀のあたりでは鴎の群が低い空で大きな渦を巻いてゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...庭のすぐ向ふに寄せては返す汀を見た...
正岡容 「山の手歳事記」
...虹汀何とか思ひけむ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...呉家の中興の祖とも申すべき虹汀(こうてい)様が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...芦汀(ろてい)に臨み...
吉川英治 「新・水滸伝」
...汀から急に深くなった水中の枯木の幹や枝には藻草が青く纏っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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