...そうして今まで立っていたこちらの汀を振返っては声々に笑ったり話したりしていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...三汀(さんてい)と号し...
芥川龍之介 「わが俳諧修業」
...私はその一例として『東汀随筆』中の記事を引用して御覧に入れようと思います...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...緑の濃い松が數株そのまはりの汀に立つてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...左の方は品川から東京の方につゞいた汀が遠くのびて...
近松秋江 「初雪」
...其の前には廢工場の汀に茂つた花薄が銀のやうに光つて居る...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...狹い畑は二三歩ですぐに汀へおりる...
長塚節 「鉛筆日抄」
...湖水を見渡すと汀をめぐつて白骨の如き枯木が水中に亂立して居る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...其うちに後の白帆が先になつて汀傳ひに二つ動きはじめたやうである...
長塚節 「白甜瓜」
...池の汀の芦の間にしゃがんでいるから...
久生十蘭 「西林図」
...さういはれてみるとさういふ気のする(それ迄気がつかなかつたが)冬の夕暮の汀の景色であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...舟虫の如くに汀を疾走した...
三好達治 「測量船拾遺」
...水底にいわゆる可怜小汀(うましをはま)の真砂(まさご)を踏んだと説く場合もある...
柳田国男 「海上の道」
...向島の汀(なぎさ)は浅瀬に葭(よし)が茂っていて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その脇の枯蘆(かれあし)の汀(みぎわ)にもやっている老人の小舟がみえた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...かくて虹汀は六美女を伴ひて呉家に到り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かくて虹汀は心静かに座定を出で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それを見ますと虹汀様は絵巻物を焼いたと云うてはおかれましたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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