...社會にとつて自明でないことと――此の二つが永久に並存して相互に關係しないものならば問題はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼は永久に安全でいることが出来るのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...「こんなわけで、ウ※ルターは、今もつて、つひにどこからも一片の表彰をされたこともなく、この先も永久に、一人のかくれた偉人としてをはるわけですが、彼のこの絶大な勇気と、このりんぜんたる愛国的奉仕とは、いつ/\までも神と人間との前に、無限の霊光をはなつものでなければなりません...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...その味いだけは永久に忘れまいと思った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...朝の風は永久に吹き...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...永久にここに眠(ねむ)っているのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そんな時は永久に来るもんじゃない」「いや...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...或は永久に開けないかも知れない扉に向つて痛苦を忍んで進まなければならないのは...
田山録弥 「小説新論」
...どんな事があっても永久に私はあなたとの友情を失いません」と言っていた...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それはたぶんはつまらない第二義の事がらのように思われて永久に見のがされてしまう...
寺田寅彦 「備忘録」
...永久に消え去ってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...もう永久に起き上がれっこありません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...『もし彼女が永久に侮辱をいだきながら去って行ったら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...永久にわたって承認されてるらしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永久に定められているのであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・ヴァルジャンは永久に法律の捕虜となり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人類が永久に存続するもののようにおっしゃいますね?』再び私の真向いに腰を下して...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...以前にまさった熱情をもって永久に変わらぬ愛を語ろうとあそばされるのに言葉を尽くしておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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