...引きつづき永々(ながなが)御世話になりました...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...「先生、永々の御介抱、甚太夫辱(かたじけな)く存じ申す...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...「永々(ながなが)御本を難有(ありがと)う...
芥川龍之介 「魔術」
...永々と面白くもない時を費して...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...愛国心について永々(ながなが)と説いて聞かせているのだけれど...
太宰治 「女生徒」
...おや、もうお帰りなの?」「夜が明けそうだから」「夜が明けては悪いのか知ら」「でも、お雪ちゃんがかわいそうで、なるべく人目にかけないように落してやりたいからな」「なるほど、その心づかいも悪くありません、人目にかけないようにして、行きたいというところへ行かしておやりなさい」「お嬢様、有難うございます、それでは、わたくしはこれで失礼をさせていただきます」「大事にしていらっしゃい」「御免下さいまし、永々、お世話さまになりました」「お雪さん、なんぼなんでも、それほどに面目ながらなくてもいいじゃありませんか、せめて面だけは一目見せて行って頂戴な」「いいえ、わたくしは、このままおゆるしを願いたいのでございます」お雪ちゃんは、しおらしくあやまりながら、一方、頑(がん)として泣き伏した面をあげないままで暇乞(いとまご)いをします...
中里介山 「大菩薩峠」
...随分永々苦心して得た焼で...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...「永々御厄介になりましたが……」というような形式の言葉をちょっと後(あと)へ付け加えた...
夏目漱石 「行人」
...青野に関する母と私の会話は永々と続いたのであるが緒口だけで絶つて置かう...
牧野信一 「鱗雲」
...「永々の御清聴を感謝いたします」と云つて下りて行つたさうだ...
正岡容 「吉原百人斬」
...「永々」とは、蓋し彼が前座で空板(からいた)を叩いてゐた昔々から、老後の今日に至るまでの、満天下の聴衆への、「永々」の感謝だつたと云へよう...
正岡容 「吉原百人斬」
...「旦那永々御厄介になりましたが...
正岡容 「寄席」
...予が報国の微衷もて永々(ながなが)紀州のこの田舎で非常の不便を忍び身命を賭して生物調査を為(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...永々お世話様になりました...
夢野久作 「少女地獄」
...「永々、世話になったのう」官兵衛は駒をすすませた...
吉川英治 「黒田如水」
...永々の籠城(ろうじょう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...永々御恩禄(ごおんろく)を喰(は)みながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...膝(ひざ)を接して永々と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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