...僕の今住んでゐるのは氷のやうに透(す)み渡つた...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...薄氷が残っている...
芥川龍之介 「日光小品」
...氷嚢を取りかえますからね……」とやさしくいうと...
有島武郎 「或る女」
...」氷峰は例の芥子坊主(けしぼうず)の樣な...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...逃げたって、この氷原を、どこへ逃げられるだろうか...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...花を封じこめた防暑用氷柱による殺人の着想である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...炭を燃やして氷を造るは素より...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...敏子には途中氷屋を起して氷を二貫目買って来ることを命じた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...氷柱の落ちる音はわるくない...
種田山頭火 「其中日記」
...その家は氷屋であった...
徳田秋声 「足迹」
...氷を融(と)かして豊かな雨を集めてる南風...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気象学の方では霧氷(むひょう)と呼ぶことになっている...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...これは国際雪氷協会の大会に送った英語版のものであった...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...四面空蕩(くうとう)万里の層氷を建て連らねたる如く豁(ほがら)かになる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...お氷がさらわれる現場を見たわけだな」寅吉は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その氷を割ってウグイをとっていたが...
武者金吉 「地震なまず」
...氷河の溶けて流れる水音がときどき雨かと矢代の耳を引いた...
横光利一 「旅愁」
...やがて心は碓氷の峰の頂(いただき)冬枯の落葉松(からまつ)に眺め入り...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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