...焦熱(せうねつ)地獄といふ焔の谷や極寒(ごくかん)地獄といふ氷の海が...
芥川龍之介 「杜子春」
...二百呎の氷の裂目を...
石川欣一 「山を思う」
...十三北海實業雜誌社の隣りの娘お鈴はよく氷峰を目あてに社の茶の間へ遊びに來る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今しがた氷峰が語つたことを思ひ出す...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...氷河だ...
海野十三 「第五氷河期」
...氷のうえに長いことうつ俯して...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...(注三)愛玉只は、黄色味を帯びた寒天様のもので、台湾(たいわん)の無花果(いちじゅく)の実をつぶして作るのだそうだが、それを賽(さい)の目に切ったのの上に砂糖水、氷をかけて食う...
高見順 「如何なる星の下に」
...月下氷人のように振舞い...
太宰治 「人間失格」
...氷の上を見まもっていた...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...わしはその、月下氷人でネ、これからさきは知らんですよ――」それで深水が笑うと、彼女も一緒にわらった...
徳永直 「白い道」
...前方には早くも氷原が見えてきました...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...斯くして數十年に亙る天文學の難題は渙然氷釋して...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...故に巻雲あるいは巻層雲は頭の尖った六角柱の氷の結晶から成るものであると見るのが現在の所かなりの定説となっているのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...肉を以て氷を割らんとするの孝子傳奇蹟人物である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...……その鼻さきへ桐箱に入ったお氷...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一塊の氷のやうに固まつたかと思ふと...
牧野信一 「心象風景」
...人造の氷で踊場(をどりば)を池の様に張詰めて其(その)上で入場者が自由に踊り狂ふ所が異(ちが)ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...氷島の漁區のうちで...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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