...濡れた枕紙が氷のごとく冷えて...
有島武郎 「星座」
...氷の淵に東邦の本草(ほんざう)は茂りたり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...僕は背中に氷がはり始めたような寒さを覚えた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...氷子女史は、ハンドバッグの中から、一枚の用箋を出して、これが父からの用事であるといって、さし出した...
海野十三 「第五氷河期」
...監房は、氷の中にあった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...ろう人形の巨大な花氷...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かれらは冬がその氷の戸をかれらの広い明り窓のうえに鎖(とざ)す前の短い季節をたのしんでいるかのようで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...氷を割る作業をつづけた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...氷山に、こんな立派な病室があるわけはないし……」僕は、夢見心地で、寝台を降りて、ふらふらと室内を歩き廻った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...バスチアンとイドウとが氷塊を小汽艇へ積み込んでいるところへテレーズがコーヒーの茶わんを持ってくる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...たとえば暑中氷倉の中に一時間もはいっているのは涼しさでなくて無気味な寒さである...
寺田寅彦 「備忘録」
...大氷原を血の湖(うみ)のように彩(いろど)った...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ところは全然違った中仙道の碓氷峠(うすいとうげ)の頂上から...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして着氷の形は...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...岩蔭にアーエートの墓が蕭条たるようすで半ば氷に埋もれていた...
久生十蘭 「海豹島」
...洗礼を受けた人たち! 彼女の唇は氷で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...今日の所疑は明日氷解することもあらん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...エルベがは上流の雪消(ゆきげ)にはちす葉の如き氷塊...
森鴎外 「文づかひ」
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