...水苔が床についているので、掃除機で取り除いた...
...水苔が石垣に張り付いていたので、ホウ酸を散布して駆除した...
...水苔は水が豊富である場所に生えるため、水滴の落下を防ぐ効果がある...
...料理の飾り付けに水苔を使用することで、彩りが美しくなる...
...水苔は珊瑚や魚などの生物の生息環境としても重要である...
...就中(なかんづく)薄い水苔(みづごけ)のついた小林平八郎の墓の前に曼珠沙華(まんじゆしやげ)の赤々と咲いてゐた景色は明治時代の本所(ほんじよ)以外に見ることの出来ないものだつたかも知れない...
芥川龍之介 「本所両国」
...就中(なかんずく)薄い水苔のついた小林平八郎の墓の前に曼珠沙華の赤々と咲いていた景色は明治時代の本所以外に見ることの出来ないものだったかも知れない...
芥川龍之介 「本所両国」
...中央公会堂の赤煉瓦緑青(ろくしよう)色の高裁のドーム中洲の葉柳をかすめてとび去る水中翼船の渦巻からムツとするような水苔の匂い...
安西冬衛 「水の上」
...もはや水苔(みづごけ)のやうにどろどろにふやけて...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...底の水苔を味噌汁のように煽(おだ)てて...
鈴木三重吉 「千鳥」
...岩石に稜角がなくて水苔が生じていて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...代赭色(たいしゃいろ)の小鉢に盛り上がった水苔(みずごけ)から...
寺田寅彦 「病室の花」
...そしてただ油と水苔とだけが...
豊島与志雄 「蓮」
...そして鉢の中の油や水苔を...
豊島与志雄 「蓮」
...石の間に水苔を挾んで堤防を築くと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あの邊は水苔(みづごけ)でお濠の底は見えないけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水苔に魚が突ついた口のあとがついている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...なんだか水苔のような...
室生犀星 「蛾」
...のめのめな水苔(みずごけ)が生(は)えていて...
室生犀星 「寂しき魚」
...かなり重い石の蒼く水苔の生えた地蔵尊であった...
室生犀星 「幼年時代」
...強く水苔(みずごけ)の匂(にお)いがした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...真青(まっさお)に水苔(みずごけ)さびたその石櫃(いしびつ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...途端にその踵(かかと)は水苔(みずごけ)の底を滑って永久に帰れない冥途(よみ)の激流へ送り込まれてしまうかも知れないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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