...それはあり合せの水絵具に一々挿絵(さしえ)を彩(いろど)ることだった...
芥川龍之介 「少年」
...僕の姉の水絵の具を行楽の子女の衣服だの草木の花だのになすってくれる...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...普通(なみ)の絵具は生徒が買合せの安物の水絵具で辛抱してゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...水絵(みずえ)――濡(ぬ)らしてはると...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...蝉始メテ鳴ク鮠(はや)釣る頃の水絵空(七月十五日)六十五○病気になつてから既に七年にもなるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...妄想と、寝返りと、口の内にて演説のまねと、今朝来の経過を繰り返して考へ見る事と、二つの扁額(へんがく)、(為山の水絵、不折の油絵)を見つむる事と、これらの中にやうやう苦痛の三、四時間を過ぎて、熱次第にさめかかる...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...その山水絵や枝梅(えだうめ)の土瓶は...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...中で特に持映(もてはや)されましたのは山水絵でありました...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...原画は誰にも分る山水絵で...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
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