...三時間で行ってこられる恰好(かっこう)な散策地でわれもひともちょっと考えつかないようなわすれられた場所はないものかとしあんしたすえにいつからかいちど水無瀬(みなせ)の宮へ行ってみようと思いながらついおりがなくてすごしていたことにこころづいた...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「鳥羽殿(とばどの)白河殿(しらかわどの)なども修理(すり)せさせ給(たま)ひて常にわたりすませ給へど猶(なお)又水無瀬といふ所にえもいはずおもしろき院づくりしてしば/\通ひおはしましつゝ春秋の花もみぢにつけても御心ゆくかぎり世をひゞかしてあそびをのみぞしたまふ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
......
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...むかしわたしは始めて『増鏡』を読んだときからこの水無瀬のみやのことがいつもあたまの中にあった...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...見わたせばやまもとかすむ水無瀬川ゆふべは秋となにおもひけむ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ここからずっとさっき通って来た水無瀬川のきしまでつづいていたのであろう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...のみならずここからは淀(よど)の大川も見えていて水無瀬川の末がそれに合流しているのが分る...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...東に水無瀬川の水をひかえ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ともすれば水無瀬殿にのみ渡らせ給ひてという『増鏡』の本文と符号している...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...その中にて水無瀬宮にある後鳥羽法皇の御影の如きは尤も有名なるものなり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...秀調の針妙水無瀬(しんみょうみなせ)は小町の難義を救ふ役なるが...
三木竹二 「明治座評」
...水無瀬島の方もよく見え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...水無瀬島と野原の浜とをつなぐ工事が起されるとかいうが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すっかり水無瀬島から下松から室積が展望されますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...水無瀬(みなせ)の離宮の風流の御遊びがいと盛んであった際には...
柳田国男 「木綿以前の事」
...水無瀬(みなせ)ノ宮(みや)の址(あと)があり...
吉川英治 「私本太平記」
...水無瀬(みなせ)ノ宮の址(あと)らしく「伊勢物語」にむかし...
吉川英治 「私本太平記」
...水無瀬(みなせ)の二卿...
吉川英治 「新書太閤記」
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