...実にこの水楼煙火(すゐろうえんくわ)を見しの夕(ゆふべ)に始る事を...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...左側の水楼に坐して此方(こっち)を見る老人のあればきっと中風(ちゅうぶう)よとはよき見立てと竹村はやせば皆々笑う...
寺田寅彦 「東上記」
...旧恨(きゅうこん)纏綿(てんめん)として夢(ゆめ)真ならず今夜水楼先得レ月...
永井荷風 「夏の町」
...今夜水楼(すいろう)先(ま)ず月を得て清光偏照善愁人...
永井荷風 「夏の町」
...「仇英、字(あざな)ハ実父、十洲ト号ス、太倉ノ人、呉郡ニ移リ住ム、呉派ノ第一流トイハレシ周東村ニ学ビ、人物鳥獣、山水楼観、旗輩車容ノ類、皆、秀雅鮮麗ト挙ゲラレ、世ニ趙伯駒ノ後身ナリト称セラル、特ニ流麗細巧ヲ極メシ歴史風俗画ニ於テハ艶逸比スベキモノナク、明代工筆ノ第一人者トイフベシ...
中里介山 「大菩薩峠」
...山水楼へサンデー毎日の座談会で行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十二時から山水楼で「講談倶楽部」の座談会あり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その足で山水楼の「婦人画報」座談会へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...話も何もないところへ山水楼の今日の料理が又...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山水楼のまづい支那物食って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...絹代が来ると山水楼の女中大さわぎ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山水楼へ、コロムビアに頼まれた、マイクを囲む座談会といふのへ出席する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山水楼――高く出すとうまいものを出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...巧造人物禽獣山水楼閣舟車之状...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「奉行職の方々は望水楼になさいませ」「役所の方たちは釣橋でようございましょう」そんなふうに招宴の場所も定め...
山本周五郎 「いさましい話」
...それから観水楼で盛大に仲直りの宴会をしたことなど...
山本周五郎 「思い違い物語」
...水楼にて空には七月の太陽...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...この辺に水楼(すいろう)の灯は見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
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