...雨のため川の水嵩が増えた...
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...その時の大水は僕の記憶に残っているのでは一番水嵩(みずかさ)の高いものだった...
芥川龍之介 「本所両国」
...さういふ風にして一秒毎に海はとても計算が出来ない程沢山の水嵩を受け入れてゐるのですね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この三月時分の水源の山の雪がとけて川の水嵩がましてくると...
伊藤野枝 「転機」
...雨に水嵩(みずかさ)の増した小流れの音がちよろ/\としてゐるばかりだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なるほど水嵩が増してゐる...
海野十三 「恐怖について」
...左手に渡良瀬川の曲折が葦原のあいだに梅雨にごりの水嵩をたたえているのを眺めつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...足の下には山々の雪解水を合せて水嵩の増した水流が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...決して湖水の水嵩が高まったというような感じはそう強いものとは考えられません...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...首は水嵩の増した水面から...
谷崎潤一郎 「幇間」
...雪解け時期には水嵩が七十尺も急激にふえる年が...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...折からの五月雨で藤木川の水嵩がまし水勢も強い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...豪雨や渦卷く霙(みぞれ)の度(たび)にいつも水嵩(みづかさ)を増したのだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...水嵩を増してゐる向方の小川で回つてゐる水車の音も聞える...
牧野信一 「歌へる日まで」
...水嵩(かさ)も増して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...溝々は水嵩をまして氷の破片(かけら)は音をたてながら流れた...
矢田津世子 「凍雲」
...水嵩が増してくる...
吉川英治 「折々の記」
...雪解けで水嵩(みずかさ)が増していちゃあ...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??