...そして私たちはとうとう波のない時には腰位まで水につかるほどの深味に出てしまいました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...この傷が海水につかるのをきらい...
海野十三 「恐竜島」
...つまり卵が半分以上水につかると胴が細くなるから...
海野十三 「新学期行進曲」
...はらをきめました」「一等あとで海水につかるって...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...船が水につかるまでも...
大町桂月 「國府臺」
...昔どおりにツバメがたぶんその表面から一匹の虫をついばむために水につかるのを見ることができる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...清三の麦稈(むぎわら)帽子は毎年出水につかる木影のない低地(ていち)の間の葉のなかば赤くなった桑畑に見え隠れして動いて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...裸になった胸を丁寧に掌(て)で撫(な)でまわしてから水につかる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...一寸足を動かすと足の先が冷たい水につかる...
長塚節 「旅行に就いて」
...ただのときは水につかることのない...
新美南吉 「ごん狐」
...」「水につかることが厳かな御式なら...
室生犀星 「花桐」
...水につかるには、いい朝ですなあ...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...それから段を降り、夫の一番近い肉親の手を取って一緒に近くの河にゆき、自らは素裸になり、宝石や衣服などを友人たちにわかち与え、罪を清めるためであろう、水につかる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――深川が水につかるならここはなおさらでしょ...
山本周五郎 「さぶ」
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