...小景冬が來た夜は冷えるけれども星は毎晩キラ/\輝く赤ん坊にしつこをさせる御母さんが戸を明ければ爽やかに冷たい空氣がサツと家の内に流れこみ海の上で眼がさめたやう大洋のやうな夜の上には星がキラ/\赤ん坊はぬくとい股引のまゝで圓い足を空に向けて御母さまの腕の上にすつぽりはまつてしつこする...
千家元麿 「自分は見た」
...勇猛の氣は胸中に漲りて膓を飽く迄滿たしむる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...紀昌に新たな目標を與へて其の氣を轉ずるに如くはないと考へた...
中島敦 「名人傳」
...どう言ふわけです」「相變らずお前は氣樂だなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那樣が正氣に還(かへ)つたりしては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堅氣に越したことはございません」「この家の中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そいつは氣に入つたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さうしなきやならなかつたんです」氣の弱さうな紋次郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本當に堅氣(かたぎ)になるつもりだから安心してくれと申します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その手紙は此處に御座いますよ」主人は氣輕に立つて棚(たな)の上の手箱を開けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お北の親類筋を一つ/\洗つて見る氣か」「飛んでもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浮氣な亭主への見せしめに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうもあつしの柄にないやうで」「氣取つたことを言やがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああこの厭やな天氣日ざしの鈍い季節...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...止めるにも止めかねて勢ひの悽まじさに唯おど/\と氣を呑まれし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...いつか知らず識らずの裡にその人の不爲合せだつた事に氣がつき...
堀辰雄 「生者と死者」
...永年家族が極めてゐるやうな低能兒とも變人とも思はれない氣がした...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...其顎(そのあご)の下(した)を強(したゝ)か打(う)たれたのに氣(き)がついて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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