...「それがどうした」と買つて出るのは一應の意味で元氣さうな返事である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...氣早の老人などは...
石川啄木 「天鵞絨」
...その爲に段々症状が惡化するやうな氣がした...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...とにかくほっとした氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...御同樣百も持つちや居めえ」「ちげえねえ」氣が揃つた二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手の氣勢さへ挫(くじ)けば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾太郎が鍵を持つて行つた事に氣が付いて人殺しの罪を其方へ被(き)せるつもりだつたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣前がよくて啖呵(たんか)が切れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浮氣つぽいお此に氣に入られなかつたかも知れませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一氣に全吉原の人氣をさらふことも出來るでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」「いづれ親類會議の上で――」八五郎はまだ嫁を貰ふ氣は無い樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本人がさう言ふんだから」「死骸と氣がつかずに刺したのだらう」「これも許せねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを氣晴らしだと思つてゐた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...それと氣がつきながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...助手や學生は呆氣(あつけ)に取られて...
三島霜川 「解剖室」
...人々を心中馬鹿にしながら尚且つ平氣で交際(つきあ)つて行くのであつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自分は甚しく侮辱された氣がして...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...しまひに、女中さんまでが「いつそのこと、早くおやすみになつて、氣を變へて、机にお向ひになつたら‥‥」といふので、飮めないビールでも飮んで寢ちやはうかと思ひ、夕方女中さん相手に、一本飮んでゐたわけです...
吉川英治 「折々の記」
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