...温柔(をんにう)の氣...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...細君の車夫は氣を利かして前の車に追ひついて暫く併行して行く...
高濱虚子 「俳諧師」
...筆を執るのには此家に居ては氣兼だからといつて翌朝から麩屋町の柊屋の靜かな一間を借りて移ることになつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...あんたも氣の毒な人だな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...最初餘り先生の氣に入らなかつたものと見えて手紙の文句によると...
長塚節 「記憶のまゝ」
...屈托(くつたく)を知らない男の氣樂さうな後姿が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も大井筒屋の先代は山氣があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腹掛の丼(どんぶり)にでもしまつて置け」夜の大氣は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\に氣のきいた美しさです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腹ばかり立ちますよ」「そんな事を氣にする柄(がら)でもあるめえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――或は感知しても自ら氣がつかない――...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...おゝ氣味が惡るいと首を縮めながら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...私は活氣(くわつき)を奪はれませんでした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...平素(いつも)より元氣なく私の勉強に取かゝつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それがそつくり本當の氣持かといふと...
堀辰雄 「小説のことなど」
...ことによるとこの夫人は氣の毒なことにすこし氣が變になつてゐるのかも知れないと考へ出した位であつた...
堀辰雄 「窓」
...書けない氣もして來てしまふ...
吉川英治 「折々の記」
...この自由の國フランスのデモクラシーの氣分を覆うてゐる...
笠信太郎 「デモクラシーのいろいろ」
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