...平氣で云つてのければ特別の注意をひかずにすむところでも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ぼんやり晴耕雨讀などといふ生活をしてゐるうちに病氣になつたりして...
太宰治 「お伽草紙」
...其(その)お手(て)に甚(いか)ァい氣(き)の毒(どく)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼はいよいよ自分は病氣になりかけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...併し私は大變無邪氣であつて而かも意味の深い話であると思つて居りますから...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...其辯論に一種の活氣ありて人を煽動するに適する所...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そこに想像される二人の氣質の相違は必然に文章の相違となつて現れてゐる...
南部修太郎 「氣質と文章」
...今までもちよい/\やつて居るさうですよ」「誰がそんな事に氣が付いて居ました」平次は靜かに問ひ返しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あの――」娘は何やら物言ひた氣ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度は默つて引揚げる氣になつたまでのことだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んか氣にさはつたんで? 親分」「お前の言ふことは一々氣にさはるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先生の「あちらまかせ」といふ氣持を知る事が出來ました...
長谷川時雨 「水色情緒」
...散らかつてゐる部屋へ徹男の後から負けない氣持ちで這入つて行つた...
林芙美子 「或る女」
...……」私はそのとき私の傍らで女が深い溜息をつくのを聞いたやうな氣がした...
堀辰雄 「生者と死者」
...「嫌な天氣だな...
三島霜川 「青い顏」
...けれども月日は私の元氣に後楯(うしろだて)をした...
水野仙子 「嘘をつく日」
...僕には父の氣持が手に取るようにわかるのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...出來るだけ自由に、氣持よく、自分の好む山河の眺めに眺め入り度いためにのみ出かけて行くので、行くさき/″\どんな所に出會ふか解らぬ間は、なか/\豫定など作れないのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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