...何氣なくスラスラと解職願を書きながらも...
石川啄木 「足跡」
...火の氣一つ無い空氣が水の樣だ...
石川啄木 「病院の窓」
...妙な氣がしてゐたといふのは...
小穴隆一 「二つの繪」
...あてがひ扶持で平氣でゐる...
高村光太郎 「美の影響力」
...戀とは不思議なものだといふ氣がした……』『ほんに...
田山花袋 「道綱の母」
...一方リーザは何かひどく氣にかかることがあるとみえ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...其の語氣から察するに...
内藤湖南 「聖徳太子」
...本年初冬の暖氣例年見ざるところ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...僕の行爲の三分二は皆方便的な事で他人から見れば氣違的である...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...呆氣に取られて居るガラツ八を顧みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御同樣百も持つちや居めえ」「ちげえねえ」氣が揃つた二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いづれかと言へば淋し氣な娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後で氣が付いて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一滴の飮物(のみもの)でも一片(ぺん)のパンでも咽喉(のど)をつまらせるやうな氣持がしたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...非常なる根氣と時間とを要する爲事であつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...氣が引けてならないんです...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...殆ど氣にとめて居なかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...今夜の十二時に氣をつけろ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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