...気高い……十八九の...
泉鏡花 「絵本の春」
...痩(や)せて気高い聖賢に接するような様を見ると...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...きっとその女のひとの精神が気高いのだろう...
太宰治 「嘘」
...ついさっきまでの気高い楊柳観音のポーズ崩(くず)れて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何か気高い様子をしていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...噴水の気高い音楽――すべてパリーの夢の熱っぽい金色の外皮……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この手の甲こそ気高い暴徒が接唇(くちづけ)をしたその場所だ!或時この手が蒼ざめた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それで気高いという訳じゃない...
夏目漱石 「模倣と独立」
...なんて親切で気高いのでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...一人がなよやかな気高い香(こう)を贈るために女房連に頼み入れば...
室生犀星 「姫たちばな」
...世にも気高いこの雁皮紙に...
柳宗悦 「和紙十年」
...あの王妃のやうに気高い「雁皮」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...普通には気高い御姫様などの話になっているのですが...
柳田國男 「日本の伝説」
...気高い婦人が子を抱いた石の像であります...
柳田國男 「日本の伝説」
...こんな気高い姿でありながら...
夢野久作 「白髪小僧」
...美紅姫の姿の美しくて気高い事...
夢野久作 「白髪小僧」
...そのデスマスクを取る直前の父の顔は実に満足そうな……生前に見たドノ顔よりも気高い...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...忠平の顔面に残っていた苦悶の表情が、あとかたもなく緩み消えて、死人のみが知る極楽世界の静かな静かな満足をひそやかに微笑んでいるかのような、気高い、ありがたい表情になった...
夢野久作 「眼を開く」
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