...幽霊でさえあのように優雅で気高いのだから...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...八日、九日、みごとに晴れ渡った山々を仰いでは、あの美しい、あの気高い山が、なぜこんなむごいことをしたのだろうと、いぶかり合うのであった...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...どこかに気高い処のある...
泉鏡花 「悪獣篇」
...「規範」「(1)医術はすべての術のうちで最も気高いものである...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...気高い心ばえ)こうならべて云うのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...けれども陸上では聞く事の出来ぬ気高い凄(さび)しさが...
太宰治 「お伽草紙」
...君はひとりの気高い男に死をもたらし...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...気高いからだを汚いわざで火に遇つた木偶(でく)といぢけさせました!それでゐて死の後までも...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...そして一種気高い感のする香気...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...気高いほどに美しい芸者が敷居際に軽く片膝をついて...
久生十蘭 「魔都」
...だがそれでも、万一肺だったとしたら――この新来の婦人患者は、今がんじょうな良人と並んで、かぼそくぐったりと、白い漆塗りの直線的な安楽椅子にもたれたまま、会話を追っているこの瞬間ほど、優しい気高い、浮世離れのした、そして非物質的な印象を与えることはできなかったであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...成るように成るのを待とうという気高い決意をしただけであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある気高い企てを決意した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの王妃のやうに気高い「雁皮」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...気高い士魂を抱いていかにも満足そうに死んでいる強右衛門のすがたに対して...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間の淫欲を抑滅し尽くそうとするほどに気高い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この気高い観音は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その銅のつややかな肌がふっくりと盛りあがっているあの気高い胸...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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