...彼女の一重瞼をこんなに気高いと思ったことはない...
池谷信三郎 「橋」
...気高いんでございますよ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...御婦人が、髪の吹流(ふきながし)を取った、気高い顔は、松明の火に活々(いきいき)と、その手拭で、お召のコオトの雪を払っていなすったけ、揺れて山茶花(さざんか)が散るようだ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...あなたこそ気高い戦勝の歓びを持つ人!とはいえそこに一対の目があった――ただ一対だけ――それが瞬きもせずに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...フィリップ殿下の気高い顔が...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...気高いかおりがあたりにただようて...
種田山頭火 「白い花」
...気高い隠者たちを訪れたということは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...噴水の気高い音楽――すべてパリーの夢の熱っぽい金色の外皮……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この手の甲こそ気高い暴徒が接唇(くちづけ)をしたその場所だ!或時この手が蒼ざめた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...お北とやらここへ来るがよい」美しく気高い百枝がさし招くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまりに気高いこの婦人は...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...あらゆる堕落あらゆる誘惑に対して気高い憤懣の情を抱き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これこそ気高い結婚の模範である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの可憐な新妻の胸に伏してを産んだ気高い美わしき肉体を彼にからめの句*などを反芻(はんすう)すると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのように気高い忍耐をもってあらゆる艱難辛苦に堪えたのみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その時は気高い老人の姿で現れて...
柳田国男 「山の人生」
...そうして永久に気高いもので御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...人格の気高い光――にである...
吉川英治 「三国志」
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