...彼の気難しい撰択に適(かな)ったかと思うと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それから大変気難しい方だとも聞いていました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...「最近の旦那様は非常な気難しさで...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...父は昔のまゝの気難しい表情の下で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ますます気難しい眉になつて行つた鳥羽の顔で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...何とかしなかったのでしょう? 庭に軍刀なんていう事はたしかに類の無い事です」「樹の枝をな」と坊さんは気難しげに云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...」乳母は無口で気難しい類の人物らしいが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...こちらを訝しげに見つめる目からは怯えと気難しさがうかがえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...さきほどのような気難しそうな...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...病苦のためひどく気難しくなっている寺川さんが...
外村繁 「澪標」
...それやこれやで気難しくなり失望しているから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...まじめで気難しくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...「大きいものがいい」まだムシャクシャがおさまらない心持ちで気難しそうに首を振ると東京の鮨屋にありそうな部厚な湯呑を...
正岡容 「寄席」
...母のいた頃は気難しいといっても口に出して女中をなど叱りつけるようなことはなく...
矢田津世子 「父」
...母の亡くなったこの節では気難しい上に癇がたかぶって来て妙にいらいらした素振りさえみえる...
矢田津世子 「父」
...お父様は気難しいからわたしたちで探そうと思っても仲々適当なひとがみあたらない...
矢田津世子 「父」
...てれてか眉間へ気難しげに縦皺をきざんだ兄の顔はふと紀久子にいつかの父を思い出させた...
矢田津世子 「父」
...いかにも気難しい人柄であったように見られる傾きがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
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