...彼の気難しい撰択に適(かな)ったかと思うと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「最近の旦那様は非常な気難しさで...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...気難しやの大統領は嚔(くさみ)をしさうな顔になつた...
薄田泣菫 「茶話」
...急に気難しい顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
...父は昔のまゝの気難しい表情の下で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...韃靼人は気難しげに眉を顰(しか)めて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...また永遠の闇にとざされた気難しい樹々の梢は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それやこれやで気難しくなり失望しているから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...まじめで気難しくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...一番気難しいクラブ会員すらチンピラとつるみかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...気難し屋のBをラ・マンチアの紳士と相対せしめて問答させてやろうか...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...――しかしかれは黙ってむしろ気難しそうに口をゆがめて返事をしなかった...
室生犀星 「みずうみ」
...母のいた頃は気難しいといっても口に出して女中をなど叱りつけるようなことはなく...
矢田津世子 「父」
...てれてか眉間へ気難しげに縦皺をきざんだ兄の顔はふと紀久子にいつかの父を思い出させた...
矢田津世子 「父」
...「何んだ?」と父は眉間の縦皺を深めたいつもの気難しい顔になった...
矢田津世子 「父」
...いかにも気難しい人柄であったように見られる傾きがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...前は気難しい沈だ方ではなかったですか」「よく御存じですこと...
山下利三郎 「誘拐者」
...弥五郎一刀斎は気難しい...
吉川英治 「剣の四君子」
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