...気長にチビリチビリやるべき性質の飲料である...
石川欣一 「可愛い山」
...気長に養生さっしゃるが何より薬じゃ...
泉鏡花 「婦系図」
...兎角気長に構へさせられてな...
薄田泣菫 「茶話」
...そう気長に構えてもいられませんからね...
徳田秋声 「新世帯」
...気長に好機を待つことにした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一時頃までも気長にぼんやりしている...
豊島与志雄 「北支点描」
...然しそこには既に、大きな守宮が食いあきた腹をこちらに見せて、鈍感に、気長に、悠然と、いつまでも、恐らく夜通し、じっとのさばっている...
豊島与志雄 「守宮」
...少しの休みもなく而も気長に身仕舞をした...
豊島与志雄 「理想の女」
...気長に幾度(いくたび)となくすくっては落し...
永井荷風 「妾宅」
...やはり気長に欲しがる人を探(さが)さないと損だと云う叔父の意見に同意して...
夏目漱石 「門」
...その跡(あと)の茶汁へお米を入れて気長に煮ますが出来上る少し前に塩を加えて味を付けます...
村井弦斎 「食道楽」
...そこで昨日(きのう)絞っておいたササゲと薩摩芋の輪切りにしたのと混ぜて蒸籠(せいろう)でよく気長に蒸します...
村井弦斎 「食道楽」
...第十四 米のコロッケーは上等にするとお米から牛乳で煮ますが手軽にすれば炊いてある御飯を大匙五杯だけ牛乳一合の中へ入れて弱い火で気長に煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...弱い火で気長に炒るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...再会を気長に待っていられなくなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まじめな男の心というものは、匂宮などの風流男とは違っていて、気長に考えて、いずれはその人をこそ一生の妻とする女性であるが、あちらに愛情の生まれるまでは力ずくがましい結婚はしたくないと思い、故人の宮への情誼(じょうぎ)を重く考える点で女王(にょおう)の心が動いてくるようにと願っているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気長に集めているうちには...
柳田国男 「こども風土記」
...気長に待つの腹でおった...
吉川英治 「私本太平記」
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