...気長に風船の下降を待つことに一決した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...まあ気長にみっちりやるんだね...
太宰治 「正義と微笑」
...気長に酒のあたたまるのを待っていたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いつまでも気長にやっていた...
豊島与志雄 「公孫樹」
...おのが生の道筋を気長に孜々(しし)として掘っている同類の人々とも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし気長に待つがいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気長に別の家をさがすんだな...
永井荷風 「ひかげの花」
...気長に口説いたのだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……すこし気長にかまえさえすれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お梅もやはりそいつらの手で気長にすこしずつ毒でも盛られて弱らされ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この火加減(ひかげん)がむずかしいものでお湯がグラグラ沸立(にえた)つとプデンへ鬆(す)が出来ますから弱火(とろび)で気長に四十分間位湯煮(ゆで)なければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...弱い火で気長に炒るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...気長に私を見ていてください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まじめな男の心というものは、匂宮などの風流男とは違っていて、気長に考えて、いずれはその人をこそ一生の妻とする女性であるが、あちらに愛情の生まれるまでは力ずくがましい結婚はしたくないと思い、故人の宮への情誼(じょうぎ)を重く考える点で女王(にょおう)の心が動いてくるようにと願っているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気長に集めているうちには...
柳田国男 「こども風土記」
...百円の金時計も気長に値切れば拾円にも負ける相である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...気が短うては事を破る」「気長になれと仰っしゃるのですか...
吉川英治 「私本太平記」
...気長に飲み終った...
吉川英治 「新書太閤記」
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