...A あまり性急だったお蔭(かげ)で気長になったのだ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...気長に包囲を続けて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その間に気長に妙子を説得もし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まあ気長にやって見るこッてすな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女が答案を作るまでは黙って気長に構えています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そんなことを気長にやって...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...……すこし気長にかまえさえすれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...○総べてスープは強火にて煮れば濁りやすきものなれば弱火にて気長に煮るべし...
村井弦斎 「食道楽」
...その三つを鉢へ入れて先ず大匙一杯のサラダ油を加えてよくよく気長に溶き混ぜます...
村井弦斎 「食道楽」
...第三炒米(いりごめ)の粥これは一旦(いったん)お米の洗ったのを乾かせて炮烙(ほうろく)でよく炒って少し塩を加えて水から気長に弱い火で煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...牛乳の中へ少し塩を加えて入れて弱火(とろび)で気長に二時間も煮るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...それを鰹節(かつぶし)の煎汁(だし)とお酒と醤油とで二時間ほど気長に弱火(とろび)で煮て三分位の輪切りにし出します...
村井弦斎 「食道楽」
...その時前の物を大匙へ一杯ずつ掬(すく)って油の中へそうっと落して気長に揚げますが揚がったと思う時分小楊子(こようじ)を刺し込んでみて何も着いて来なければ新聞紙か西洋紙の吸取紙(すいとりがみ)の上へ一つ一つ置いて油を切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...弱い火で気長に炒るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...気長に私を見ていてください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時刻になるまで気長に待つ積で...
森鴎外 「追儺」
...手をかえ品をかえ、気長に、諦めさすにかぎる」「あなたは、よくそういわれるが、将門も、今では、むかしの鼻たらしとちがい、都のかぜにも吹かれて来て、理屈の一つも覚えたろうし、ごまかしのきく年でもない...
吉川英治 「平の将門」
...気長に毛抜で髯(ひげ)を抜いていたそうである...
吉川英治 「茶漬三略」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??