...なんだろう――今のは?」通り魔か? 通りすぎた気配だけあって...
海野十三 「くろがね天狗」
...ただその気配だけが風のように...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...後からついてくる気配だけならまだよいが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...「奥州にも気の短い奴がいる!」と田山白雲が思わず舌を捲いたのは、奥州人はすべて気の長いものと前提をきめてかかったわけではなく、ここで渡し舟の徹底的スロモぶりに呆(あき)れ返った反動から、ツイそう呼んでみたまでのことで、実際、いま川の中へ飛び込んだ眼前その人物の挙動を見ると、その気配だけで、たしかに気の短い男であるべき証跡は歴々たるものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな傲りの気配だけは少しも表に現れない...
中島敦 「妖氛録」
...闇はしどろな気配だけだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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