...物質不滅の説から導かれた結論に頼ってさえいれば決して間違いの起る気遣いはないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...福の神が舞い込んだことは自分にははなはだ気遣いだが...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...ネガチヴの気遣いも...
太宰治 「薄明」
...たとえ幾枚画き改めたところで遂に「仕上げ」の出来る気遣いはないのであろう...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...女房お楽の心変りを知って平次と一と晩一緒に置くのを気遣い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どう間違っても自害する気遣いはないと思ったのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人に漏らす気遣いはない」手習師匠の光川左門太(みつかわさもんた)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...過去や未来の苦痛や喜びに対する現在の関心・気遣いを我々に与えることによって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たとい何を言っても私の耳にはいる気遣いはないのだ...
平林初之輔 「秘密」
...第一に課題小説というようなものが一般化する気遣いはないからである...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...中にも青木女監取締りの如きは妾の倦労(けんろう)を気遣いて毎度菓子を紙に包みて持ち来り...
福田英子 「妾の半生涯」
...私は気遣いでこれを言っているのではけっしてない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...悲しみ気遣いながら抵抗せず...
南方熊楠 「十二支考」
...ちょっと啌(うそ)のようだがウィルキンソンほどの大権威家がよい加減な言を吐く気遣いなし...
南方熊楠 「十二支考」
...藤尾は男の温かい気遣いがよくわかるのだろう...
山本周五郎 「新潮記」
...たいていの者に討たれる気遣いはないと云っていたが」「松崎はなんのために...
山本周五郎 「新潮記」
...そんなに深入りをする気遣いもあるまい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今の場合の兄の気遣いなど...
横光利一 「旅愁」
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