...と気軽に飛出し、表門の前を足早に行懸(ゆきかか)れば、前途(むこう)より年少(わか)き好男子の此方(こなた)に来懸るにはたと行逢いけり...
泉鏡花 「活人形」
...ただ、菅野の姉さんの所から、沢崎氏を雪子さんに会わせたいから、兎(と)に角(かく)雪子さんを大垣まで寄越して貰(もら)いたいと云って来た、沢崎家は数千万円の資産家で、今日の蒔岡(まきおか)家とは格段の相違があり、不釣合(ふつりあい)過ぎて滑稽(こっけい)のようだけれども、先方は奥さんに死なれて、二度目のことでもあり、既に阪神間へ人を遣(や)って蒔岡家の家柄や雪子ちゃんの性質や容姿などを相当調べ、その上で会見を希望して来たらしいのであるから、満更の話ではないように思われる、何にしても菅野の姉さんが折角そう云って来てくれた好意を無にしては、兄さんの立ち場が困る、菅野では、さしあたり雪子さんを寄越してくれさえすればよいので、先方に関する委(くわ)しいことは後で知らせると云って来ているから、どう云う事情か分らないけれども、文句を云わずに会いに行かして欲しいのである、それには、雪子ちゃんも大分其方(そちら)の滞在が延びていることだし、一遍帰って来て貰いたいと思っていたところであるから、帰京の途中立ち寄ることにしたらどうであろう、別に誰が附いて来るようにとも云っていないし、兄さんは忙しいと云っているから、私が此方(こちら)から出向いてもよいが、済まないけれども幸子ちゃんが附いて行ってくれると都合が好いのだが、………どうせ儀式張ったことではなく、ちょっと会わせるだけなのだろうから、気軽に、遊びに行くつもりで連れ出して貰えないか知らん、と云うのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「行かない?」彼は気軽に誘つて見た...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...気軽に座敷へ呼び上げようとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...気軽にずっとこちらへ出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...気軽に立ち上がった...
夏目漱石 「永日小品」
...たのしい本です」気軽に立って...
野村胡堂 「胡堂百話」
...平次も案外気軽に御輿(みこし)を挙げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「死にに行くのだよ」さう云つて気軽に別れたあの男が...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...「やります」金五郎は気軽に立ちあがると...
火野葦平 「花と龍」
...談笑遊戯の気軽にして無邪気なるは小児の如く...
福沢諭吉 「女大学評論」
...どうぞ」と十年の知己のように気軽にさし招いでいた...
本庄陸男 「石狩川」
...気軽に立ちあがつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...ちょいと呼んで来てあげましょう」気軽にそういうと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...やや気軽に色々の動機を承認したのでもあろうが...
柳田国男 「海上の道」
...気軽に町人ぐらしに慣れてゆく者もあった」と房二郎は呟いた...
山本周五郎 「へちまの木」
...これで皆の客とはよほど気軽に自分も浮いているのだろうと思ったが...
横光利一 「旅愁」
...気軽に手拭を持って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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