...僕はドンドン気軽に撃って...
海野十三 「赤外線男」
...気軽に飛び出して行って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...大丈夫と気軽に言うが...
太宰治 「正義と微笑」
...気軽に自転車で出かけることもあった...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...」K――青年は気軽に訊(き)いてみた...
徳田秋声 「仮装人物」
...文林堂の筋向に竹田といふ店あり主人気軽にて親切なれば一寸見当らぬ品物なぞ注文するには誠によし...
永井荷風 「古本評判記」
...気軽にすぐ筆を執(と)ってくれた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...鳶頭」平次は思いの外気軽に引受けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分方が御覧になるような家ではございませんが」直助は気軽に立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼のほうもいつもよろこんで気軽にやってやるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...番頭が気軽に、へい、へいと立ってゆくと、あっ気にとられたような顔をしている花世とひょろ松に、「番頭をハカしたのはほかでもない、じつは、ちと妙なことがあるんだ」今まで自分がいじっていた帯地の端のほうを示しながら、「……まともに見てはわからないが、こんなふうに、すこし斜にしててらして見ると、ここに小さな都鳥が一羽見えるだろう、それ、どうだ」花世は、帯地の端を持って、てらしてらしすかしていたが、驚いたような顔で、「ほんに、これは、都鳥」「ちょっと見には、経すくいの織疵のようにも見えるが、よく見ると、けっしてそうじゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ハネて銀座ルパン、石田・大庭を連れて、気軽に、仕事を離れて飲む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そういう彼女をつとめて気軽にさせようと思って...
堀辰雄 「美しい村」
...気軽に自分で椅子を煖炉の前に持ち出した...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...或る朝いつもよりも気軽に内を出て...
森鴎外 「雁」
...夫人は気軽に小屋へ訪ねていった...
山本周五郎 「青べか物語」
...ちょっくら顔出しのつもりで行って来ましょうや」武松は昼寝の顔を洗ってすぐ気軽に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご繁昌で結構だ」大蔵は、気軽に承知して、手廻りの荷物を持たせ、急に二階へ引っ越しとなったが、それと入れ交(ちが)いに、ここへ入って来たのは角屋(すみや)の女郎衆の同勢であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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