...最初は唯のルンペン親爺だと思って気軽に交際(つきあ)っていたが...
海野十三 「深夜の市長」
...そして一度梅雨前のさわやかな風が吹きよせると、気軽に手を振り、大袈裟に肩をゆすぶつて笑ひさざめくその放縦さ...
薄田泣菫 「独楽園」
...橋寺が気軽にピョコンとお辞儀をして階下の奥の間の方へ消えたのを見ると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まるで人が違ったように気軽に饒舌(しゃべ)っていた...
近松秋江 「うつり香」
...気軽に自転車で出かけることもあった...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...なかなか寒いじゃねえか」気軽に茶所へ入って来たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...葉は気軽に動く...
夏目漱石 「虞美人草」
...気軽にすぐ筆を執(と)ってくれた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...気軽に誘って連れかえるつもりだったが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あたしと踊ってちょうだい」気軽に立ちあがると...
久生十蘭 「金狼」
...気軽にそんなことの出来るような性分ならいい...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...気軽に立ちあがつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...と気軽におっしゃって下さったので...
三浦環 「お蝶夫人」
...それらに判断は貸さないけれども耳の方は気軽にかしてやる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夫人は気軽に小屋へ訪ねていった...
山本周五郎 「青べか物語」
...気軽に入って行ったので...
吉川英治 「脚」
...呼んでやろう」気軽にいって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ご繁昌で結構だ」大蔵は、気軽に承知して、手廻りの荷物を持たせ、急に二階へ引っ越しとなったが、それと入れ交(ちが)いに、ここへ入って来たのは角屋(すみや)の女郎衆の同勢であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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