...気負いに気負った葉子の肉体はしかしさして寒いとは思わなかった...
有島武郎 「或る女」
...むしろわが党の威力をこの証左に見たといわぬばかりの気負いが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...宿望の文学生活だけにうちこめると気負いたった気持だったのに...
田中英光 「さようなら」
...毎日気負い立った...
外村繁 「夢幻泡影」
...揃いの着物に向う鉢巻の気負いが五人...
中里介山 「大菩薩峠」
...気負いと老巧なのを三人つけていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまらないところの気負いが萌(きざ)してきたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...気負い立つ紀昌を迎(むか)えたのは...
中島敦 「名人伝」
...耳早なひとりが聞きつけて、「先生!」と、気負い立つと、顎十郎は、「あん」と、不得要領な声を出しておいて、長い顎をふりふり小屋のそとへ出て行った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気負い立っていたほどだ...
火野葦平 「花と龍」
...気負いな啖呵(たんか)を切る人達であるが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...気負いきった諸将はみな...
吉川英治 「上杉謙信」
...おれの神算(しんさん)は図にあたった!」気負いぬいていた彼...
吉川英治 「三国志」
...兵馬の気負いただならずと聞える」「それは近頃...
吉川英治 「私本太平記」
...これを新田軍の凱旋としている気負いでもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...また急追の気負いをゆるめない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...気負い立っている人数が口々に云い合いながら...
吉川英治 「源頼朝」
...また気負い立たせて...
吉川英治 「源頼朝」
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