...況(いわ)んや現に政府の顕官(けんかん)中にも竊(ひそか)に不平士族と気脈(きみゃく)を通じて...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...この上級将校は満州の関東軍と気脈を通じて...
高見順 「いやな感じ」
...革新派の青年将校と一時気脈を通じていたと見られて...
高見順 「いやな感じ」
...外にあっては忰(せがれ)の的場図書とが互に気脈を通じ合って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...深山と気脈の通じているらしく思えるこの俳友B―に対する軽い反抗心も...
徳田秋声 「黴」
...薩州の中村半次郎とが気脈を通じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...親しい気脈を通じて彼此相倚(ひしあいよ)るような心持がしたのを愉快に思ったのである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...夫婦の間に夫婦らしい気脈が通じているという事実を...
夏目漱石 「明暗」
...気脈相通ずる火夫長とナンブトー(ナンバーツーオイルマン)とを誘惑して...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...この時余の同級生は皆片隅の机に並んで坐つて居たが(これは始より互に気脈を通ずる約束があつたためだ)余の隣の方から問題中のむつかしい字の訳を伝へて来てくれるので...
正岡子規 「墨汁一滴」
...末造の出張所とは気脈を通じていて...
森鴎外 「雁」
...なお多少の気脈を通じていたかったので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気脈もととのわぬ重態に...
吉川英治 「三国志」
...重病者の気脈のごとく...
吉川英治 「三国志」
...羽柴家と気脈のある者が多く...
吉川英治 「新書太閤記」
...徳川方へ気脈を通じているものは無数であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...一八郎へ気脈を通じる者がある様子でござりますぞ」「心得ぬことじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...京の公卿(くげ)たちと気脈を結んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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