...況(いわ)んや現に政府の顕官(けんかん)中にも竊(ひそか)に不平士族と気脈(きみゃく)を通じて...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...何処かに浮気な態度があって昔の硯友社や根岸党と同一気脈を伝うるのを慊(あきた)らず思ってる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...この上級将校は満州の関東軍と気脈を通じて...
高見順 「いやな感じ」
...外にあっては忰(せがれ)の的場図書とが互に気脈を通じ合って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...既に彼等と気脈を通じて動き出そうとする様子が顕然としているし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...深山と気脈の通じているらしく思えるこの俳友B―に対する軽い反抗心も...
徳田秋声 「黴」
...その気脈を四方に通じ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日頃この天誅組の一味に気脈を通じていたような形跡がありましたかな」「いや左様なことはありませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の中村半次郎とが気脈を通じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しの気脈も通じていない事に気が付いた...
夏目漱石 「道草」
...京摂と長州が気脈を通じるための機関であり...
服部之総 「志士と経済」
...この時余の同級生は皆片隅の机に並んで坐つて居たが(これは始より互に気脈を通ずる約束があつたためだ)余の隣の方から問題中のむつかしい字の訳を伝へて来てくれるので...
正岡子規 「墨汁一滴」
...丞相に気脈を寄せらる...
吉川英治 「三国志」
...このさい佐渡の日野資朝と或る気脈を結んでおくには...
吉川英治 「私本太平記」
...今もなにか気脈のあるらしいことが分ったので...
吉川英治 「私本太平記」
...羽柴家と気脈のある者が多く...
吉川英治 「新書太閤記」
...徳川方へ気脈を通じているものは無数であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...宇治の竹内式部(たけのうちしきぶ)などと気脈を通じて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索