...気紛れでなしに本式に土地の耕作をする必要が起るとともに...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...展覧会ナゾは気紛れに思立っても皆ブショウだからその計画も捗取(はかど)らないでとうとう実現されなかった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...そして気紛れに箸の先で毛虫をとったりしている自分の愚かさに気が付いた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...」羊三は一つ急ぎのものがあつたので、それを書きあげてから、ゆつくり作業を見てまはらうと思つてゐたのであつたけれど、傍へ来てみると、彼の気紛れで、格別さう見なくてはならないほどの興味も感じなくなつた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...他のもう一つの気紛れな粟粒なる彗星と衝突することだってあり得るだろうし...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ラ・メデュウズはカナリー群島のテネリフ島で気紛れに沖がかりをしたので...
久生十蘭 「海難記」
...気紛れなマネキン!……)竜太郎は...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...吾々はたゞこれを気紛れに鑑賞することしかできないわけである...
平林初之輔 「文学方法論」
...ほんの気紛れだつたんだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...気紛れな柏の事だから...
松本泰 「日蔭の街」
...怠惰や勤勉や気紛れによって各種各様の変化を受けるところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人間の嗜好が気紛れなことや戦争という突発事件やその他の原因と並んで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...気紛れや出来心に従ってのみ行動する者は...
三木清 「人生論ノート」
...自分にはただ気紛れですることのように良人(おっと)は言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(b)往々にしていとも気紛れなる「時」の手がこわれはてたる定命を縫い繕いたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ購買者の気紛れ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...急に何か気紛れを起したりすると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...実は私の此処に来たのはひどい気紛れからで...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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