...』『それに余程(よつぽど)の気紛れ者(もん)でね...
石川啄木 「菊池君」
...そして気紛れに箸の先で毛虫をとったりしている自分の愚かさに気が付いた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...他愛ない夢か気紛れの冒険かに過ぎないと思われたのに...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ただ気紛れな遊びに過ぎないとしましても...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...彼女はジョルジュの気紛れに逆らうことができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...低温室内の長時間撮影、顕微鏡による微速度、結晶の気紛れ、照明による結晶の昇華と、これだけ悪条件が初めからすっかり分っていたら、少くもこの冬には手がつけられなかったことであろう...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...他のもう一つの気紛れな粟粒なる彗星と衝突することだってあり得るだろうし...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...気紛れな旅のやうな...
林芙美子 「浮雲」
...ラルギュスの艦長が気紛れな考えをおこさなかったら...
久生十蘭 「海難記」
...いくら槇子が気紛れだって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...気紛れや我儘で放擲するのではなくて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...随分気紛れなものじゃ...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...救貧監督官は時にこれを気紛れな侮辱的な態度で分与し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...怠惰や勤勉や気紛れによって各種各様の変化を受けるところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...好奇心は気紛れであり...
三木清 「人生論ノート」
...何か気紛れな遠い方角に空虚なものを感じたやうに...
三好達治 「測量船」
...その雲の尖端(さき)を気紛れな太陽が少し染めると...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...購買者の嗜好や気紛れや資力に依存している...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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