...人間の採集がほんの気紛れからで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それに「運命」という奴が気紛れもので...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...勝ち誇ってイングランドへ帰る伯爵の胸のなかの気紛れは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...軍治は父の膝から今度は幾の方へと気紛れに乗り移つて...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...なるほどラエーフスキイは気紛れで放埒で変な男ではあるが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そして気紛れに箸の先で毛虫をとったりしている自分の愚かさに気が付いた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...気紛れなあの雪の日も思ひ出せないやうな麗(うらゝ)かな日...
徳田秋声 「のらもの」
...お母さんの気紛れなんかいい加減に聞き流しておく方がいいよ...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...気紛れに、つまらないことばかり始めて、仕様がありませんわ...
豊島与志雄 「霊感」
...こんな気紛れ遊びをすることも...
中里介山 「大菩薩峠」
...気紛れな旅のやうな...
林芙美子 「浮雲」
...何時でも気紛れな殺人を考えている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...果(はて)しない気紛れにその衣裳を次ぎ次ぎと取り棄てては著換へるやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...つひぞない娘の気紛れに噴きだしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この気紛れな衝動のおかげであった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...気紛れなハーモニカや一組のトランプなど入つてゐるズツクのバケツを携へたお雪を従へて...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...他人の気紛れや不注意のためにここにまぎれこんだ欠点*については...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その雲の尖端(さき)を気紛れな太陽が少し染めると...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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