...』『それに余程(よつぽど)の気紛れ者(もん)でね...
石川啄木 「菊池君」
...わがままいっぱいな気紛れから...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それに「運命」という奴が気紛れもので...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この気紛れな肉体組織に健康と気力が溢れたつこともあった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その結果明かになったことは、大体に於いてあの人はああ云う風な洒脱(しゃだつ)な紳士型であるけれども、あれで案外気分屋で、時に依(よ)っては機嫌(きげん)の悪いこともあること、子爵家にはあの人の腹違いの兄に当る、嫡男(ちゃくなん)の正広と云う人があるが、その人とは分けても仲が悪くて、よく喧嘩(けんか)をすること、光代自身は見ていないが、激して来ると兄貴を殴ったりもしかねないと云う話であること、多少酒の上が悪い方で、酔うと随分乱暴をしたものであること、但(ただ)し近来は流石(さすが)に年を取って来たので、泥酔する程飲むようなことはめったになく、従って乱暴もしなくなったこと、尤(もっと)もあの人は亜米利加(アメリカ)仕込みであるから、レディーに対しては礼儀に厚い方で、昔からどんなに酔っ払っても婦人に手を上げたりしたことはないので、その点は安心であること、等々であるが、なお一つ二つあの人の欠点を云えば、何事にも理解が早くて趣味が広い代りに、気紛れで、一つ事に熱中する根気がないこと、人を御馳走(ごちそう)したり、世話したりすることが大好きで、金を散ずることは上手であるが、作ることは下手であること、等々であると、光代は貞之助が尋ねないこと迄も、進んで答えたのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...軍治は父の膝から今度は幾の方へと気紛れに乗り移つて...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...初めは例の田舎の文学好きの青年の気紛れに書いた手紙と馬鹿にして読んだが...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...私の気紛れにも気を落とさない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一時の気紛れに過ぎないでしょう...
豊島与志雄 「変な男」
...語の気紛れな使用こそ...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...得意の順風耳(じゅんぷうじ)、千里眼を働かせて、半日で他の人の十日分ほど聴き込んだ材料(ねた)を、平次の気紛れで、闇から闇へ葬られそうでならなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気紛れな旅のやうな...
林芙美子 「浮雲」
...ラルギュスの艦長が気紛れな考えをおこさなかったら...
久生十蘭 「海難記」
...つひぞない娘の気紛れに噴きだしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...人間の嗜好が気紛れなことや戦争という突発事件やその他の原因と並んで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...流行の気紛れによる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...気紛れや出来心に従ってのみ行動する者は...
三木清 「人生論ノート」
...むしろ購買者の気紛れ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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