...痩(や)せた気短かそうな男が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...有名な気短か屋で怒鳴り屋だというのを思出しながら...
大杉栄 「獄中記」
...鼠色の上等の洋服姿で丈も少し低く気短からしく慌てた足どりで...
「草藪」
...きゅうに気短かになって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...また「あきらめでありつつも反抗に於て変化を通じて気短かに辛抱する」というのが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...気短かな女でなみなみならぬ腕力を賦与(ふよ)されていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...気短かな相手の話をすなおに聞き始めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気短かになったのか――それにしても...
直木三十五 「南国太平記」
...その日も気短かにかういつて怒鳴(どな)つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...気短かげな観客のように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼は気短かに呶鳴り続けた...
本庄陸男 「白い壁」
...彼は、体裁を顧慮することなく、また気短かで、平気で安価の眼玉を購ふので、それは目蓋から喰み出して、右の眼と色が異つてゐた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...彼は実に気短かな男で...
牧野信一 「ゼーロン」
...天文のこと以外では極端に気短かな大ちやんだから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...姐御(あねご)も女は女、とかく、癇癪(かんしゃく)で、気短かで、やべえものさ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その鼻の形が示しているように気短かなところがあるカールは...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...藤吉郎もおそろしく気短かであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「杉山検校でございますな」「そうじゃ、時折、眠りにつくまえ療治してもろうておるが、老人気短か者で、よう渋面(じゅうめん)を作る」「諸家(しょけ)から招きが多いようですから、むりもございますまい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索