...気短かに考へ詰めちやいけませんよ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...気短かの鴨下ドクトルは...
海野十三 「蠅男」
...有名な気短か屋で怒鳴り屋だというのを思出しながら...
大杉栄 「獄中記」
...気短かさうな筋の立つた前額...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...きゅうに気短かになって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...柊(ひいらぎ)や蕁麻(いらぐさ)や山査子(さんざし)や野薔薇(のばら)や薊(あざみ)や気短かな茨(いばら)などと戦わなければならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お祖母さんは気短かに...
中原中也 「良子」
...その日も気短かにかういつて怒鳴(どな)つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...少し一国で気短かで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は気短かに呶鳴り続けた...
本庄陸男 「白い壁」
...彼は実に気短かな男で...
牧野信一 「ゼーロン」
...天文のこと以外では極端に気短かな大ちやんだから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...気短かな鶴巻と銀原は...
牧野信一 「武者窓日記」
...姐御(あねご)も女は女、とかく、癇癪(かんしゃく)で、気短かで、やべえものさ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...我々の歩みをいそがすのは無分別であり気短かである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...特にわたしのような気短かな癖のものにはそう思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の蓄えを気短かに喰ってしまうようなものです...
吉川英治 「三国志」
...藤吉郎もおそろしく気短かであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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