...空気構造の速度―音波に依る―速度らしく三百三十メートルを模倣する(何んと光に比しての甚だしき劣り方だらう)光を楽めよ...
李箱 「線に関する覚書7」
...勝ち誇った気構(きがま)えして...
泉鏡花 「海の使者」
...意見かたがたしかるべき嫁もあらばの気構えで...
泉鏡花 「婦系図」
...作者が絶体絶命な気構で一気に此の御像を作り上げ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それからまた二つ三つ意見を述べようと気構えた時...
太宰治 「服装に就いて」
...京王電鉄が出来るので其等を気構え地価も騰貴した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...もつとずつとゆつたりとした気構へが要すると思はれる...
中原中也 「詩と其の伝統」
...気構えといった方がいいかもしれない...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...引き受け手の気構えが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...たいていはまだ自分がその件についてなんの気構えもできていないうちに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そうされたらばされたで又その時次第の気もちで頭の君の方へも今の自分には言われない事も言われようと気構えしていたところ...
堀辰雄 「ほととぎす」
...頗(すこぶ)る熱心な気構えで冬の来るのを待っていた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...塩野はきっと対抗した気構えを見せたが...
横光利一 「旅愁」
...釘勘は右の片腕を糸巻にしながら徐々(じょじょ)とその弛(たる)みを張りつめて行く気構え...
吉川英治 「江戸三国志」
...刀を待っているような気構えが戦慄(せんりつ)している...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...半分逃げ支度の気構えを取って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お十夜もまた同じ気構え...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...長期碇泊の気構えで索具の一部を片附けたほどであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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