...勝ち誇った気構(きがま)えして...
泉鏡花 「海の使者」
...意見かたがたしかるべき嫁もあらばの気構えで...
泉鏡花 「婦系図」
...もう入梅の気構えの空が鬱陶(うっとう)しく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...京王電鉄が出来るので其等を気構え地価も騰貴した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一方には近づく冬を気構えて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いまにも浮かれて踊り足を踏み出そうとする気構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...田舎廻りは牛刀で鶏の気構えで歩ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...もつとずつとゆつたりとした気構へが要すると思はれる...
中原中也 「詩と其の伝統」
...気構えといった方がいいかもしれない...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...引き受け手の気構えが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...という気構えだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼女の方からお先に彼らのことを密告してやるくらいの気構えを彼女は持っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...釘勘は右の片腕を糸巻にしながら徐々(じょじょ)とその弛(たる)みを張りつめて行く気構え...
吉川英治 「江戸三国志」
...殊にこの頃は晴の当日を気構えた若侍たちが...
吉川英治 「剣難女難」
...グイと伸びかかった籠手(こて)の気構え...
吉川英治 「剣難女難」
...極めつけようという伝八郎の気構えなのであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...半分逃げ支度の気構えを取って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その全神経をつかっても足りない気構えのなかで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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