...腰が痛んで気持が悪いので止めました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...ああ気持が悪い」「謎がそこにあるんだ...
海野十三 「雪魔」
...気持が悪いことはないのか...
大杉栄 「獄中記」
......
高見順 「死の淵より」
...どうも気持が悪い...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...痛いよりも気持が悪い...
豊島与志雄 「公孫樹」
...もし悪く描けた日はその日中気持が悪いと云ふことで...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...もう遅くて気持が悪いほど汚れているのをみとめた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...投げた後は気持が悪いことは分ってるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんなことは如何だつて好いぢやないの?」「いや……彼奴はヤンキー・ガールで気持が悪いんだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...「ウツ! あゝ気持が悪い...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...さつきからあたしは、お前が馬鹿面をして折角の運動を見物なんてしてゐるんで腹がたつて仕方がなかつたんだ、何んにもなりあしない! あゝ、気持が悪い...
牧野信一 「海棠の家」
...今日はまた夥しく胸の気持が悪い吐息をハアツと吐き掛けたら...
牧野信一 「毒気」
...私はもう一度短剣のサヤを払って澄み切った刃の鏡で自分の顔に最後に別れを告げてから築地へ急ぐ梅雨どきのアパートの天井裏にナマぐさくカビが匂ういよいよ今夜が最後だと思うとそこにしゃがんでいながら、どういうわけか私は物悲しいような気持でいたこの前の事があったためか、お前はほかの男が又来はしないかと、最初のうちはビクビクと一度なぐられた犬が飼主に近づくように、女のきげんをうかがっていたがその晩はどうしたのか、女の方がションボリしていて、お前の出したサツたばにも手をふれようとせず、片手を胸にさしこんでふさいでいるどうしたの? どうしたんだよ? ねえ君なめまわすようにお前が問いかけるのにも女はしばらく答えなかったがやがてボロボロ泣き出して「ジが出た」と言う「ジ?」お前は何の事だかわからなかった私にもわからなかったそれが、やっと痔だとわかっても、おかしい気持はちっとも起きないでこの女の白痴のような子供らしさに胸のどこかをキリリと突かれたような気が私はした、お前もチットも笑わないで、心配そうな、むしろ急に元気になった顔をしてどれ、僕が見てあげる、手当はしているの?ううん、薬は買って来たけれど、気持が悪いから、そのままにしてあんのどれどれ、それはいけない、痛いの?そんなに痛みはしないけど、気持が悪い……そしてお前はイソイソと、薬と綿を取って手当てをしはじめた女をあおむけに寝せ、ひろげた脚の間をのぞくお前の顔がなんと熱心でキマジメだろう!それは、世界平和についての労働組合の任務を説き立てていた時の熱心さと同じで、そして、あの時よりも、もっと真剣だったシロウト淫売の尻の穴をのぞいている山田教授よ!あざけり笑おうと私はしたが頬がベソをかいたようになるなんだか知らぬが、この男は、なんだか知らぬが、この女に惚れているおかしな、変てこな、きたならしいふうにだけどたしかに、この女に惚れているそしたら、どうしてそれが、おかしな変てこなきたならしい事だろう?バカのように、悪魔のようにのぞいている私の目の下でお前は痔の手当てをすませると手当てをしているうちから、既に釣りあがっていた眼つきで、もうオスになったこんな手つきでべつの所をまさぐりだしている痔の痛みがおさまったせいか又は痔の痛みがまだすこしあるためかも知れないが不感の女が今夜は自分から腰を持ちあげて珍らしく、とろけかけた薄眼を開いている...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...寒くて気持が悪いでしょう...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...おれは酔って気持が悪いんだ」幹太郎はお豊を押しのけた...
山本周五郎 「花も刀も」
...なにをそんなに怒るの」「おれは気持が悪いんだ」「だから...
山本周五郎 「花も刀も」
...いつでもこうするんだよ」「気持が悪いだろう?」「ごそごそすらあ」「ひりひりもするだろう...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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