...」お芳は愈(いよいよ)気後れのしたように古い新聞紙の包みを一つ...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...」気後れがするらしく...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私は若干気後れがして割り込めなかった...
高見順 「如何なる星の下に」
...激しい狼の剣幕に気後れがして...
谷崎潤一郎 「少年」
...私たちは一種の気後れに襲われたのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...大勢の土人が立ち並んでゐるのにちよつと気後れがし...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...」と相手は気後れのした声で云った...
豊島与志雄 「同胞」
...また気後れも見せず...
豊島与志雄 「肉体」
...何の用意もしていなかった僕は気後れがして...
豊島与志雄 「道連」
...まあ、自分で死のうと思っていたのに、気後れがして、他人から手伝って貰って死んだ、というところでしょうか...
豊島与志雄 「ものの影」
...その気後れを気づいてゐる者と...
林芙美子 「浮雲」
...これほど多くの瞬くことのない双眸にじっと睨み付けられると奇妙な気後れを覚えた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...気後れすらせず、馬車を呼び、北方の外交交渉に向かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...その眼を見上げるさえ気後れなときがある...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...併せて気後れより素性相偽り申上候罪お詫申上候...
山下利三郎 「流転」
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