...これくらい気品のあるものなら...
上村松園 「車中有感」
...気品のある鼻すじの高い悧巧(りこう)そうな顔――だがヒステリー的に痩せぎすの女...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...彼女は一人の気品のある白髪の老紳士がその小路をこちらへ近づいて来るのに気がついた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...気品のある女よりも...
太宰治 「パンドラの匣」
...女は気品のある顔が心もち火照(ほて)っていた...
田中貢太郎 「春心」
...どことなく気品のある彼女の顔につりあっていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...淋しい気品のある美人が踊っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...気品のある言葉で...
中里介山 「大菩薩峠」
...なよなよとした夕顔のような淋しい美しさと気品のある芸を知っているだけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんともいえない気品のある鼻と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ここぞと言うとき気品のある高みに達したのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「ま……どうぞ……」と澄み通った気品のある声で会釈しながら...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...恐しく気品のある顔立ちだ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...気品のある色白な目鼻立ちに...
吉川英治 「江戸三国志」
...髪も裾(すそ)も埃にまみれた――しかしどこか気品のある若い女が――門前から中を覗いて...
吉川英治 「大谷刑部」
...どこか気品のある老母と若い美婦人と幼な児たちが...
吉川英治 「三国志」
...気品のある武家娘だった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...美しい中にもどこかに気品のある容貌...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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