...何処か独得な気品がある...
芥川龍之介 「上海游記」
...あの人の画(ゑ)には気品があるといつたさうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...この世のものとも思えぬ気品がある...
太宰治 「グッド・バイ」
...このやうな無邪気なつくろはぬ気品があるものだ...
太宰治 「津軽」
...ずっと気品があるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...説明の文章が文学的に気品がある上に...
中村地平 「宮崎の町」
...どこか犯しがたい気品がある...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...子に優しく世に強い母です」「気品がある...
吉川英治 「三国志」
...父義朝にどこか似て、より以上、気品がある...
吉川英治 「源頼朝」
...お通には、気品があるが、冷たい美だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...国広(くにひろ)、康継(やすつぐ)、虎徹(こてつ)、水心子(すいしんし)、それから近頃の直胤――なんどにも劣らぬ作だ』『いやいや、そんな新刀鍛冶の作振(さくぶり)とは、懸け離れて、室町、鎌倉期あたりの古人の名作へさえ迫るほどな所がある』『何しても、格が高い、気品がある...
吉川英治 「山浦清麿」
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