...使 しかしこの耳は気味が悪いでしょう...
芥川龍之介 「二人小町」
...」と遮って上げた手の、仔細(しさい)なく動いたのを、嬉しそうに、少年の肩にかけて、見直して呼吸(いき)をついて、「銑さん、お止(よ)しなさいお止しなさい、気味が悪いから、ね、お止しなさい...
泉鏡花 「悪獣篇」
...気味が悪いでありましょう...
泉鏡花 「悪獣篇」
...また帰ってしまわれると気味が悪いから...
海野十三 「三人の双生児」
...夫人は小首を傾げて、「普通のお客様のようじゃないわね、きっと何かまた」と、云いながら席を起って行ったが、間もなく引返して来ると、まるでおびえたような顔をして、「何んだか、気味が悪いのよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...箱の中に納つてゐてこちらを見てゐる椿子を見ることがなんとなく気味が悪いやうな心持もするのであつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...私の顔のようでないでしょう? 自分ながら少し、気味が悪い...
太宰治 「小さいアルバム」
...アルミニュームのようにツルツルなのが今もって気味が悪い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...気味が悪いようで...
徳田秋声 「足迹」
...何だか気味が悪いから...
豊島与志雄 「月明」
...「気味が悪いですねえ...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...急に変な事を言出して気味が悪い...
中島敦 「光と風と夢」
...真剣だから気味が悪い――とこれはお半の話ですがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに生では気味が悪いのか...
久生十蘭 「ノア」
...見るのも気味が悪いといふほどには脂肪(あぶら)ののつてゐない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...気味が悪いほど不思議なことがあるものです...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...えゝツ気味が悪い!」とBが胸をさすつた...
牧野信一 「雪景色」
...薄気味が悪いくらい...
柳田国男 「故郷七十年」
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