...阿呆(あほう)、ぐず、のろま、意久地(いくじ)なしは云ふに及ばず、気取り屋、おしやべり、臆病、卑怯、未練、ケチンボ、コセツキ屋、悧巧者、ひとりよがり、逆上家、やきもち屋、愚痴こぼし、お世辞屋、偽善者、偽悪者、影弁慶...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...機織、土蜘蛛、軍人のやうに尻に剣を持つてゐるきりぎりす、長い口鬚を生やしたやきもち焼の蟋蟀、気取り屋の蟷螂、剽軽者の屁つ放り虫、おけら、蚯蚓、――といつたやうな、お伽の国の王様や小姓達の気忙はしさうな、また悠長な生活がそこにあります...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...あんな気取り屋の坊ちゃんを...
太宰治 「駈込み訴え」
...彼はおしゃれでまた気取り屋である...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...ただ多少文章上の気取り屋であるために...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...みえばうで、うつり気で、その癖、気が小さくて、酒の力で大胆になつて……気取り屋で」「ふうん、気取り屋か……...
林芙美子 「浮雲」
...気取り屋でばかであることを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...気取り屋の巻貝(まきがい)...
久生十蘭 「キャラコさん」
...手のつけられない気取り屋どもだ...
久生十蘭 「だいこん」
...そんなものを掛けたところを見たことがなかったが」「滋野は気取り屋だから...
久生十蘭 「雪間」
...しかし彼等の大部分は気取り屋だから...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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