...阿呆(あほう)、ぐず、のろま、意久地(いくじ)なしは云ふに及ばず、気取り屋、おしやべり、臆病、卑怯、未練、ケチンボ、コセツキ屋、悧巧者、ひとりよがり、逆上家、やきもち屋、愚痴こぼし、お世辞屋、偽善者、偽悪者、影弁慶...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...二人は夫婦気取りで...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...自分もすつかり「兄さん」気取りで...
薄田泣菫 「茶話」
...俺もいつしか自分から右翼の国士気取りを身につけていたところもある...
高見順 「いやな感じ」
...クソ真面目(まじめ)な色男気取りの議論が国をほろぼしたんです...
太宰治 「親という二字」
...その内容空疎に多少おどおどしながらやっぱり田舎紳士(いなかしんし)の気取りを捨て切れないでいるのである...
太宰治 「惜別」
...ファウストのメフィストだけを気取り...
太宰治 「もの思う葦」
...気取りになりはしないか...
田山録弥 「三月の創作」
...それこそ五分の隙(すき)もないシックな気取り方で...
徳田秋声 「仮装人物」
...解き放された畜生ともったいぶった気取りやの小娘との芸術を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その成り上がり者的な紳士気取りの考えによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...シェイクスピヤ気取りの者もいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気取りやで、話し上手で、大げさにほほえみ、大げさに身振りをした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両掛けの荷物でもぶらさげた気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうなっちゃこの世の中は闇だ」道庵先生の宗五郎気取りもかなりいい気なものであったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...関ヶ原ではまんまと大御所を気取りそこねたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...椿姫気取りでゐた事もある...
林芙美子 「晩菊」
...そこで吾輩の大好物の長崎のカステラを遣(よこ)して上杉謙信を気取りやがったんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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