...彼は試合前の気勢を上げるために、大声で叫んでいた...
...この作戦会議での彼の発言は、部下たちの気勢を上げた...
...ジョグをする前に、気勢をつけるために身体を揺らした...
...彼女は気勢を落とさず、冷静に計画を立てた...
...開始早々点を取られたが、選手たちは気勢を落とさずに戦い続けた...
...一同は久作さんの山家で気勢を上げたそうである...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...二階から降りる気勢(けはい)...
泉鏡花 「婦系図」
...そこにも人の気勢(けはい)はなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...それを最後に彼も表へ出て行く気勢だった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...ガサガサとどこかへ立去る気勢(けはい)です...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...好奇心(ものずき)に廊下を覗いているらしい気勢(けはい)がしたが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...ばら/\と人が撲(う)ちに蒐(かゝ)つた様な気勢(けはひ)が為たので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...」ほんとにやりかねない気勢なんだ...
豊島与志雄 「椎の木」
...時にはユスリ新聞の記者の如く取次の挨拶如何によっては乱暴もしかねまじき気勢を示すものあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「左様、いったんは大いに乱れて、それから後がどうなりますか、そこにまた深い観察が必要になって参りますな、仮に王幕相闘うこと、鎌倉以来の朝家と武家との間柄のような状態に立ちいたりましても、それからどうなりますか、容易に予断を許しません、勤王の方は、西南の雄藩が支持しておりまして、これが関ヶ原以来の鬱憤を兼ね、その潜勢力は容易なものではありません、幕府の方は、なにしろ二百数十年の天下でも、人心が萎(な)え、屋台骨が傾いておりますから、気勢に於て、すでに西南に圧倒されて、あとは朽木(くちき)を押すばかりとなっているとは申しますが、関東だからと申しましたとて、なにしろ武力の権を一手に握り、家康が選定した江戸の城に根を構え、譜代(ふだい)外様(とざま)の掩護(えんご)のほかに、八万騎の直参を持っているのですから、そう一朝一夕に倒れるというわけにはいきますまいから、当分は大いに乱れて、両方の勢力互角――つまり、日本が東西にわかれて長期戦になる、昔の南北朝を方角を換えて規模を大きくしたようなことになりはしないか、識者は多くはそう観察して、その成行きを最も怖れているのですが、全国の大小名も、今のうち早く向背をきめて置かぬと後日の難となる、そういうわけで、旗印を塗りかえているのもあれば、ボカしているのもある、そこで旗色の色別けはほぼわかって来ているようですが、どのみち、一度は大いに乱れて日本が二大勢力の争いの巷(ちまた)となる、こう覚悟をしていなければ嘘でしょう」と関守氏は能弁に語りましたが、これは関守氏を待って、はじめて下さるべき卓抜の見識でもなんでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...きょうはまるっきり気勢があがらない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いつでも抜き放とう気勢――そして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...呉の気勢をくじいて...
吉川英治 「三国志」
...大いに気勢を添えた...
吉川英治 「三国志」
...また気勢をもりかえしている...
吉川英治 「私本太平記」
...押し渡らんず気勢に見えますぞ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...いう気勢の徳川勢がここにも見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...どっと敵に気勢をあげさせている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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