...せめてもの気休めとして...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...そうした気休めは長くつづきませんでした...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...せめてもの気休めは夜ふけても戻つたことであつた...
種田山頭火 「其中日記」
...そこで従業員の生活がこの気休めと一時逃れのモルヒネの注射としての犠牲に供されねばならぬわけとなったのである...
戸坂潤 「社会時評」
...それが卑劣漢にとって気休めになるのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...奥さんの顔色がこんなによくなったんですものね」私は花井夫人に気休めを言ったのではない...
外村繁 「落日の光景」
...お松はそこにいくらかの気休めを感じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...たかが内海だと言って気休めのようなことを言っていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...気休めとして聞くほどに自分を知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...押しつけがましい気休めを言うのでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種の気休めを与えるだけの効はありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...気休めだともッたら...
広津柳浪 「今戸心中」
...気休めだ気休めだ...
北條民雄 「癩院記録」
...「閲歴」をふりかえって何かそこからみみずの糞のような気休めでもさがしたい程貧弱な気分でもありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ドカンと云ったらあなたはあれをかぶっていらっしゃるという気休めがほしのだけれ共...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これはその親に対するせめてもの気休めで...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...高麗(こま)村へ帰って行ったにちがいない」こう月江が気休めをつぶやきますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...気休め同様な自負や...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索