...よく使われている鹿角粉蒸留液(気付け薬:アンモニアを含む)...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...かしこに母は坐(ざ)したまふ紺碧(こんぺき)の空の下(した)春のキラめく雪渓に枯枝(かれえ)を張りし一本(ひともと)の木(こ)高き梢あゝその上にぞわが母の坐(ざ)し給ふ見ゆ蜻蛉無邪気(むじやき)なる道づれなりし犬の姿何処(いづこ)に消えしと気付ける時われは荒野(あれの)の尻(しり)に立てり...
伊東静雄 「詩集夏花」
...それから気付け薬として...
海野十三 「奇賊は支払う」
...気付けでも取ってやろうか?」「旦那...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気付けのためである...
谷譲次 「踊る地平線」
...この事実は書物の洪水の中に浮沈する現在の青少年への気付け薬になるかもしれない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...気付けや水を飲まされたが...
徳田秋声 「縮図」
...そして自分の苛ら立ちに気付けば気付くほど...
豊島与志雄 「蘇生」
...気付けの薬を自分の口へ入れて噛(か)む...
中里介山 「大菩薩峠」
...前祝いに景気付けよう」「ハッ……ハイ」衝立の蔭から美しい女給の声...
野村胡堂 「古城の真昼」
...そういうことが大変悪いと気付けば本当である...
野村胡堂 「最近の犯罪の傾向に就て」
...――変死人は気味の好(よ)いものではないが」平次はこの親切で明るい娘を勇気付けるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうそう貴方(あなた)はまだ丁年(ていねん)未満ネ、お酒はいけないんでしたネ、だけど、目を廻して直ったばかりのホヤホヤなんだから、お薬に頂く分には構わないでしょう、少しやって見ましょうよ、気付けに、このコニャックは、そりゃ素的よ……」か細い手が、チョコレート色の壜にかかるのを止めて、「あれは何んでしょう」コップを卓(テーブル)の中ほどに押しやって、照れ隠しともなく、深井少年は斯う聞き耳を立てました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...五医師に与えられた気付け薬の利き目で...
平林初之輔 「祭の夜」
...それからかなりの医学上の知識から思いついたある効き目のある気付け薬を用いた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...私の返事が室(へや)の中で「ウワ――ン」と反響して消え失せたのを耳にすると急に勇気付けられたような気持ちになりつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その瀬音を耳にすると一行は俄(にわか)に元気付けられた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...馬子や人足はその人々に持合せの気付け薬はないかと聞き回っている...
吉川英治 「江戸三国志」
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